「放送を重ねるごとに反響が大きくなっています。駅から遠く、以前は満席になることなんてなかったのに、ロケに使われてからオープン前に150人が並び、最大で4時間待ちの行列ができたほどです」
こううれしい悲鳴をあげているのは、現在放送中のドラマ『silent』(フジテレビ系)の撮影に使われた「アネアカフェ 松見坂」を経営する横町健さん。
同ドラマは、主人公・青羽紬(川口春奈=27)と、耳の病気により聴力をほぼ失ったかつての恋人・佐倉想(目黒蓮=25)の“偶然の再会”から始まるラブストーリー。物語の展開や、キャストの高い演技力が話題を呼び、見逃し配信の再生回数が歴代最高を記録するなど、社会現象を巻き起こしている。
芸能界にもファンが多く、若槻千夏(38)やパンサーの向井慧(36)はドラマに登場した小田急線・世田谷代田駅などをプライベートで訪れている。
そんなロケ地の数々を本誌記者が訪れると、各地で「silentフィーバー」が起きていた!
前出のカフェで紬と想が座った場所は「silent席」と呼ばれ、予約が殺到しているという。
「放送後から予約の電話が一日中、鳴りやまなかったです。なかには“250回電話してやっとつながった”という人も。スタッフの数は倍に、1台だった冷蔵庫も2台に増やしたんです」(横町さん)
実際に、11月7日のオープン前に向かうと、約100人の行列ができていた。「大分県から来ました」(50代女性)と、遠方から訪れるファンも!
紬のバイト先である「タワーレコード渋谷店」も“聖地化”していると、同店で働く広報担当の寺浦黎さんは話す。
「ドラマに出てくる『スピッツのPOP』をそのまま展示しており、ファンの方が毎日たくさん訪れていらっしゃいます。紬と想が恋人だった高校時代のクリスマスにプレゼントし合った有線イヤホンは、品薄状態になるほどの人気ぶりです」