本誌の取材に応じた黄実氏 画像を見る

中国出身の俳優でプロデューサーの黄実(ホアン・シー)氏がいま、SNS上で“渦中の人”になっている。

 

中国国家一級俳優、舞踏芸術家などとして活動し、19年公開の映画『コンフィデンスマンJP ロマンス編』にも出演したという黄実氏。

 

ことの発端は、11月9日に「デイリー新潮」が報じた、自民党・松下新平議員(56)と警視庁にマークされてきたという40代の中国人女性との密接な関係だ。

 

「記事によれば、海外で『違法拠点』として閉鎖を命じられている中国警察の出先機関が日本にもあり、その常任理事を務めている中国人女性に、松下議員が参議院会館を自由に立ち入りできる通行証を発行して秘書のように雇っていたといいます。

 

さらに記事では、その女性を警視庁公安部がマークしており、政府の機密情報が漏洩している危険性があることも指摘していました。松下議員は『週刊新潮』の取材に対して、女性に通行証を発行している事実を否定しています」(全国紙政治部記者)

 

このニュースに乗っかったのが「ひろゆき」こと西村博之氏(46)。ひろゆき氏は11月13日、Twitterに松下議員、日中一帯一路促進会の会長と書かれた黄実氏の名刺、そして松下議員が発行したとされる黄実氏の参議院議員会館内通行証の写真をアップした上で、こう呟いた。

 

《自民党の松下新平議員は、神田の非公式中国警察駐在所の運営組織の常務理事の中国人女性を外交顧問兼外交秘書として雇用して、議員会館の通行証を渡してます。 そして、中国共産党の一帯一路推進会の理事長にも議員会館の通行証を出してるようで、、》

 

この投稿はたちまち拡散され、《スパイの実名が》《コレはヤバイね。中国の手下だな》といった反応が相次いだ。

 

ひろゆき氏の投稿によって、ネット上で“中国のスパイ”とされた黄実氏。

 

本誌は黄実氏にその真偽を直撃。するとスパイ疑惑を否定した上で、松下議員の通行証を持っていたことをこう説明した。

 

「僕は元中国人ですが、23年前に帰化して今は日本人なんです。この国のことを愛して帰化したんです。スパイだなんてとんでもないですよ。

 

僕は元々浜田和幸議員(69)の秘書をやっており、松下議員とは浜田先生の紹介で知り合いました。僕は日中両国で芸能活動をしてきたので、日中の文化交流について松下議員に意見を述べさせてもらうことはありましたが、通行証はすでに返却済みです。過去の通行証の写真をどうやってひろゆきさんが手にしたのか、僕にも分かりません。

 

また、ひろゆきさんは僕のことを一帯一路推進会の理事長だと言っていますが、これは僕が理事長を務める一般社団法人日本国際経済文化機構の中にある日中一帯一路促進会という会のことであって中国政府が掲げる『一帯一路』構想のことではありません。中国共産党員のようにも書かれていますが、僕はなったことはないです。だって日本人ですから(笑)。ひろゆきさんにはこれ以上の誹謗中傷は止めてくださいと言いたいです」

 

今回の件はすでに警察に相談しており、今後明らかな誹謗中傷については警察や弁護士を通じて対応していくという。

 

ひろゆき氏の投稿には11月24日時点で6400件以上のリツイート、1.7万ものいいねが集まっている。広がる波紋に決着はつくのか――。

出典元:

WEB女性自身

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