明日ママ友がうちに遊びに来るんだけど、全然片付いてない! どうしよう……。
こういう時、とりあえず目につく場所から手をつけがちですが、それでは時間がかかってしまい、効率的ではありません。
では、どうすれば、そうじや片づけを効率的に進めることができるのでしょうか?
「お部屋の魔法学校」校長で、『望み通りの人生を手に入れる 片づけ大全』(光文社)の著者である山田ヒロミさんに聞いてみました。
片づけを効率的に進めるコツは、1つずつ「シングルタスク」で行うことです。
たとえば、リビングを片づける場合、(1)「散らかったモノを1か所に集める」、(2)「集めたモノを種類別に分ける」、(3)「分けたものを所定の場所に収納する」、(4)「掃除機をかける」、(5)「モップをかける」、(6)「ほこりなどを拭く」などの工程に細かく分け、それぞれ集中して行います。
(1)と(2)を同時にやったり、(3)の途中で(4)をやったりすると、作業がマルチタスク(複数の作業を同時に行うこと)になり、ストレスを感じてしまいます。
なぜ、マルチタスクにするとストレスを感じるかというと、私たち人間の脳は一度に1つの物事にしか集中できない作りになっているからです。そのため、モノを種類別に分けながら掃除機をかけたり、掃除機をかけながらほこりを拭くなど一度に複数のことを行うと、頭が混乱してしまうのです。
片づけの最中はついマルチタスクになりがちですが、効率とストレス回避を考えて、シングルタスクを意識してください。
また、事前に簡単な「片づけ計画表」を作っておくこともおすすめします。
「計画表なんてめんどくさい」と思うかもしれませんが、片づけをしながら、「次は何をしようか」などと考えていると、やはりマルチタスクになって、ストレスを感じたり、疲れやすくなったりします。
その点、計画表があれば、「考えながら片づける」ということがなくなるので、やはりシングルタスクになります。
計画と作業は分けて行ったほうが効率的です。
たとえば、あらかじめ
「郵便物は開封して確認し、取っておくものは緑色のボックスにすべて入れる」
「まだ使える乾電池は、上から2番目の引き出しに入れる」
「家中に散らばっているペンや鉛筆などの筆記用具は、すべて一番上の引き出しに入れる」
などと書き出しておくと、あとは、それに従って作業を行うだけなので、余計なことを考えなくてすみます。
計画表は5分もあれば書けるので、かえってそのほうが短時間で片づけが終わります。
「片づけの最中は、余計な頭を使わない」。これが、片づけを効率的に進めるコツです。
【PROFILE】
山田ヒロミ
日本メンタルヘルス協会公認心理カウンセラー。ルームセラピー(R)考案者。人生が楽しく美しく深いものになる出版と講座を行い、これまで1万人を超える変容のサポートを行っている。著書に『未来先取り日記』『【実践版】未来先取り日記369』(濱田まゆみとの共著)、『宇宙とつながる“お部屋の魔法”』(以上、大和出版)、『お金を呼び込む部屋づくり』(PHP研究所)などがある。
【INFORMATION】
書名:望み通りの人生を手に入れる 片づけ大全
著者:山田ヒロミ
発売日:2022年12月21日
価格:1,760円(税込)
発行:光文社