拡散された動画で醤油さしをなめる男性 画像を見る

1月下旬から、少年が回転寿司チェーン「スシロー」で醤油のボトルや湯飲みをなめまわし、レーン上の寿司に唾液を付けるなどの様子を収めた動画がSNSで拡散されていた問題。

 

SNS上では回転寿司の衛生面に対する不安の声が続出。動画が広まった翌日には「スシロー」を展開する「フード&ライフカンパニーズ」の株価が170億円近く暴落するなど、その影響は非常に大きなものとなっている。

 

今回の件を受け、スシローは警察に被害届を提出。迷惑行為を受けた店の全ての湯飲みを洗浄したほか、しょうゆボトルも交換した。さらに、2月3日には店舗の運営方法を一時変更することも明らかにしている。具体的には、レーンを使って提供する商品は注文されたものに限定され、席とレーンとの間に透明なアクリル板を全国の店舗に設置するなどの対策をおこなっていくという。

 

迷惑行為を行った少年と保護者は直接会って謝罪を行ったものの、スシローは「当社としましては、引き続き刑事、民事の両面から厳正に対処してまいります」として、被害届は取り下げなかった。

 

さらに、2月10日には岐阜県警は月内にも、迷惑行為をした少年と撮影者ら数人を偽計業務妨害の疑いで書類送検する方針を固めたことが明らかに。このような刑事的手続きとは別に、少年は今後スシローから多額の損害賠償を請求される可能性もある。

 

軽はずみな気持ちで撮影した動画の“代償”は、損害賠償だけではない。

 

「少年の本名や高校名は、動画と同様にすぐにネット上で拡散してしまいました。動画は海外でも拡散されており、少年の顔や名前は全世界で半永久的に残ってしまうでしょう」(WEBメディア記者)

 

さらに、その余波は本人家族たちだけでなく周囲の人にまで及んでいる。

 

「騒動が起きてから、少年が通っていたとされる高校にはクレームの電話が相次いだそうです。『東スポWEB』では高校の教頭が、“数えきれないほどの電話があった”と明かしています。また、『NEWSポストセブン』によると少年はすでに自主退学をしたそうです。学校にこれ以上迷惑をかけられないと責任を感じたのかもしれません」(前出・WEBメディア記者)

 

「Smart FLASH」の取材に対し、少年の母親は「あと先を考えずに、軽はずみな気持ちでやってしまって……。たぶん調子に乗っていたのだと思います」と憔悴した様子で語っている。少年は、自身の軽率な行動が、ここまでの事態を引き起こすとは思っていなかっただろう。

 

2月10日になってスシローはこのような迷惑行為について、《今後も絶対にあってはならないと捉えており、刑事・民事の両面から毅然とした対応を行って参ります》と改めて今後の方針を示した。同時に《既に発覚している一連の事象に関係する方々への直接的な危害となるような言動はお控えていただくよう伏してお願い申し上げます》と、加熱する少年やその周囲へのバッシングにも苦言を呈している。

 

「一度ネット上で拡散された動画は、拡散の波こそ去れど、すべてが消えてなくなることはないでしょう。多くの人に迷惑をかけ、名前も顔もこんなに広まってしまった今、少年が背負っていく代償は決して小さくはないと思われます」(前出・WEBメディア記者)

 

まだまだ先のある人生。今後の更生が期待される。

出典元:

WEB女性自身

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