2月2日、人気漫画『海猿』の作者である佐藤秀峰氏(50)が、同作が映画化された当時を回想したnoteを公開。そのなかで明かした、“体験”がSNSで、波紋を呼んでいる。
昨年放送された連続ドラマ『セクシー田中さん』(日本テレビ系)の原作者である芦原妃名子さん(享年50)が急逝したことで、ネットを中心に漫画を原作にした映像化作品のあり方について議論がなされている。
そんななか、『海猿』の作者である佐藤氏は2日、自身のnoteで芦原さんの訃報に触れ、《漫画を原作とした映像化のトラブルということで、僕の名前を思い出す人も多かったようです》と切り出した。
『海猿』はフジテレビによって映画が四度も制作され、同局系で『海猿 UMIZARU EVOLUTION』と題したドラマが放映されたほどの大ヒット作だ。しかし、佐藤氏は’12年、Xで《映画『海猿』関連書籍が契約書なしに販売されていた》《フジテレビさんは信頼に値しない企業であると判断したため、今後は一切新規のお取り引きはしないことにしました》として、《例えば映画『海猿』の続編などは絶対にありません》と絶縁を宣言していた。
そして今回、佐藤氏はnoteで映像化に気が進まなかったことや、映像化しても原作者にメリットが少ないことを明かし、《映画はDVD化されてから観ました。クソ映画でした。僕が漫画で描きたかったこととはまったく違いました》と心情を赤裸々に綴っている。
さらに佐藤氏は《映画は第4弾まで作られ大ヒットしました》といい、こう続けた。
《一度、映画の撮影を見学に行きました。たくさんのスタッフが働いていました。プロデューサーが主演俳優を紹介すると言うので挨拶に行きました。撮影前だったらしく、その俳優はピリピリしていました。プロデューサーが話しかけると「原作者?しゃべんなきゃダメ!?」と吐き捨てました。嫌なヤツだと思いました》
『海猿』はNHKとフジテレビで映像化がされているが、映画が制作されているのはフジテレビ版『海猿』のみ。フジテレビ版で主演を務めたのは、伊藤英明(48)だ。そのため、Xでは驚きの声が上がっている。
《海猿 映画4作目の主演俳優思わずググったら伊藤英明氏だった》
《主演ということは伊藤英明さんですか。これは最悪ですね》
《本番前なんで後で改めて、ぐらい言えばよかったな。伊藤英明も》
《海猿の主演俳優ということは伊藤英明かね》
いっぽう《撮影前の集中してる時に原作者来たから挨拶してとか言われたらイラっともするだろうしスタッフもタイミング考えてやれよ》《最悪のタイミングで原作者を現場に入れたスタッフが悪いのでは》と伊藤を擁護する声も上がっている。