大河ドラマ『光る君へ』公式ホームページより 画像を見る

女優・吉高由里子(35)が主演を務めるNHK大河ドラマ『光る君へ』。物語の舞台は大河ドラマでは珍しく、平安の貴族社会。「源氏物語」の作者である紫式部(まひろ)の生涯に迫るストーリーだ。6月2日放送の第22回から、「越前編」に突入。まひろの父・藤原為時(岸谷五朗)が越前国守として赴任した先で、まひろたちは宋人との交流をもつようになる。

 

多くの実力派俳優がキャストに名を連ねるなか、強い存在感を放っているのが岸谷だ。和歌や漢籍に通じる文人であり、まひろに文学の素養を授ける為時は、優れた学者でありながら不器用であるがゆえに官職につけない。その“哀愁”を感じさせる岸谷の演技が視聴者をひきつけている。

 

「資料が多くない為時を演じるにあたり、漢詩の読み方やこまかい所作など、スタッフと入念な打ち合わせをしながら撮影に臨んでいるそうです。“宋の言葉”の長ゼリフを話すシーンも、暗記に苦労したようですが、見事に演じ切っていました」(テレビ誌記者)

 

為時のように、大河ドラマにおいて、主人公を導き、ときに対立する存在として重要な役どころであるのが“父上”だ。6月16日の父の日を前に、本誌は、「大河ドラマ(2001~2023年に放送された作品)に登場する“主人公の父親”」に関するアンケートを実施。“好きな父上”を調査した。視聴者の印象に残っている“よき父上”は誰だろうかーー。上位5人を見ていこう。

 

第5位に入ったのは、『篤姫』の島津忠剛(長塚京三)。宮崎あおい演じる篤姫の父親だ。島津氏の分家・今和泉家の当主である忠剛は領民思いの性格。厳しい財政改革が進められるなかでも領民を守ろうとしたが、家老から「農民に対して手ぬるい」と処分を受けてしまう。子どもたちにも深い愛情を注ぐ父親として描かれた。

 

好きな理由については、

 

《機転がきいて、篤姫を愛している》
《子に対して愛情があるが威厳もある》
《不器用ながら、娘への愛情が感じられたから》

 

と、その愛情深さを支持する声が集まった。

 

第4位には、『軍師官兵衛』の黒田職隆(柴田恭兵)がランクイン。岡田准一が演じた主人公・黒田官兵衛の父親で、播磨国姫路城主にして小寺家筆頭家老という役どころだ。息子の官兵衛に家督を譲って隠居して以降も、一門のために精力的に働き続ける生真面目な父上だった。

 

職隆を選んだ人の声には、

 

《セリフ回しが上手いから》
《頼もしいから》
《温かさのある人柄を感じられた》
《服装も似合っていたし格好よかった》

 

などの理由が。現在公開中の映画『帰ってきた あぶない刑事』が話題の柴田だが、時代劇での好演が記憶に残っている人も多いようだ。

 

第3位には渋沢市郎右衛門(小林薫)の名前が。今年7月3日から発行される新紙幣の1万円札の顔となる渋沢栄一をモデルに描いた『青天を衝け』の、吉沢亮演じる主人公の父親だ。厳格であると同時に、破天荒な栄一の生き方を誰よりも支援した。

 

優しさと厳しさを持ち合わせた父親像が印象に残ったという人が多く、

 

《栄一のやりたいことを応援して、とても優しいお父さんだと思ったから》
《生業を身をもって渋沢栄一に教えていた。生き方すべてを子どもに教えていたと思うから》
《父親としての矜持がある》
《主人公の息子に様々な事を教え見守る姿が素晴らしい》
《穏やかであり、芯がしっかりした賢さ》

 

などの声が上がった。

 

第2位にランクインしたのは、『鎌倉殿の13人』の北条時政(坂東彌十郎)。北条義時(小栗旬)の父上だ。鎌倉幕府初代執権として権威を振るった人物でありながら、気さくで優しいキャラクターは視聴者から“時政パパ”と呼ばれて親しまれ、歌舞伎俳優・坂東彌十郎のブレイクにもつながった。

 

好きな理由については、

 

《笑顔が素敵だった》
《重厚ながら、どこか安心感がある父親像が好き》
《飄々としているところ、考えていないようでいろいろ考えていておもしろい》
《穏やかで場を和ませてくれるところ》
《変に威張らなくて、弱い面やダメなところもあって人間臭かった》

 

など、その愛すべきキャラクターに支持が集まった。

 

そして見事“いちばん好きな父上”に選ばれたのは、『真田丸』で草刈正雄が演じた真田昌幸。真田信繁(堺雅人)の父上は、知略に長ける天才武将。「おのおの、ぬかりなく」の決めぜりふも人気を集めた。昌幸の亡くなった後は“昌幸ロス”がさけばれたほど。

 

“愛すべき父上”である主な理由については以下のとおり。

 

《従来の草刈正雄のイメージを覆す役柄で、主人公より存在感があったので》
《現代人に通じる悲哀があってよかった》
《息子二人を敵味方に分けてでも真田一族を後世に残そうという意思が感じられて感銘を受けました》
《色気があってかっこよかった》
《破天荒で自由な感じがおもしろかった》

 

昌幸を愛すべきキャラクターに仕立て上げた草刈の演技も人気を支えたようだ。

 

物語のカギを握ることも多い大河ドラマの“父上”。今後もさまざまなキャラクターが楽しませてくれるに違いない。

 

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出典元:

WEB女性自身

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