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健康な人が1日に摂取するべきエネルギーや栄養素の量を示した「日本人の食事摂取基準」が4月から新しくなっている。

 

最新の知見に基づき5年に1度見直されている食事摂取基準。

 

最新版で注目されているのが、ビタミンDの1日の摂取目標が成人男女とも9.0マイクログラムとさらに高く設定されたこと。

 

2005年版では1日に必要なビタミンDは5.0マイクログラムだったので、この20年で2倍近く引き上げられたことになる。

 

国が積極的に摂取を勧めているビタミンDだが、日本人のほとんどがビタミンD不足に陥っていることが明らかになっている。

 

東京慈恵会医科大学臨床検査医学講座の越智小枝教授が語る。

 

「2019年4月から1年間に東京都内で健康診断を受けた成人男女5,518人の血中ビタミンD濃度を調べたところ、全体の98%が必要とされる値を下回っていました。

 

ビタミンDには、食べ物から摂取されるもの、日光を浴びて皮膚から生成されるものと2種類あります。

 

検出されたビタミンDを調べてみると、ほとんどが動物由来か日光を浴びてつくられたもの。

 

植物やきのこ由来のビタミンDがほとんど検出されませんでした。植物由来のビタミンDを取っていると思っている人でも、ほとんど必要量が取れていないのが現状です」

 

ビタミンDは、サケやしらすなどの魚介類、干ししいたけなどのきのこ類に豊富に含まれているが、不足するとどうなるのだろうか。

 

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