《落選してても仕事してます!!》
3月10日、そんなメッセージとともにXへ動画を投稿したのは、前衆議院議員の川内博史氏(64)。森友学園問題に関する文書を読み込む様子を収めた約20分の動画が、ネット上で話題を呼んでいる。
川内氏は今年2月の衆院選で、立憲民主党と公明党が合流して結党された「中道改革連合」から鹿児島1区に立候補。しかし、自民党の宮路拓馬氏(46)に敗れ、8期務めた議席を手放すこととなった。長年地域で存在感を示してきたベテラン議員の落選は、地元でも大きな注目を集めた。
そんな川内氏の事務所のXアカウントが冒頭のコメントともに投稿したのが、川内氏が森友学園問題に関する文書を読み進める様子だ。
動画では、川内氏が赤ペンで書き込みをしたり、メモを取りながらページをめくる姿が映し出されている。時おり付箋を貼る場面なども確認できるが、音声はほとんどなく、黙々と作業を続ける静かな時間が流れていた。
この投稿には《川内ひろしは『森友問題』をどうやって読んでるか》とのコメントとともに、《(編集なしでお届けするマニア向け動画です。)》との説明も添えられていた。
「そもそも森友問題とは、学校法人『森友学園』に国有地が大幅に値引きされて売却された経緯をめぐり、財務省の決裁文書が書き換えられていたとされる一連の疑惑です。2017年以降、国会でもたびたび取り上げられ、元職員の自殺や遺族による国への提訴など社会的影響も広がりました。
森友問題をめぐる関連文書は全体で約17万ページに及ぶとされ、財務省は2025年4月からおおむね2カ月ごとに数千〜数万ページ単位で段階的に開示しています。川内氏も議員時代から森友問題を積極的に追及してきたことで知られており、今回の投稿もその延長線上にあるとみられます」(全国紙政治部記者)
もっとも、森友文書を読み込む様子を約20分間にわたりそのまま公開した動画には、戸惑いの声も上がった。ネット上には
《いまだに他にすることないのね》
《どうした?森友のときから時間が止まってるのか?》
《森友文書読むことは別に何も問題無い 無いんだけど これを動画で20分? どこに需要があんの?これ観て「お!川内仕事してんな!頑張れよ!」とはならんよな》
といった厳しい反応も見られる。
こうした声を受け、川内氏は11日にXで、《このポストに「落選したくせに、いつまでやってんだ」的リプライ。誰に何を言われても、やるべきことはやる。1枚、1枚全部読む。国民の財産を安く売り払い、バレたら隠蔽と改竄。それをやらされた真面目な公務員は自殺。正義は何処にある?》と投稿し、自身の姿勢を改めて強調した。
さらに12日には文書を読み進めた結果として、《国有地を安く値下げを主導したのは「財務本省」だった》とする見解も報告。あわせて投稿した動画の中でも「これからもコツコツコツコツ読んで、みなさんにご報告を申し上げてまいります!」と宣言し、調査を続けていく考えを示している。
落選後も森友問題を追い続ける姿勢を示した川内氏。その取り組み自体を評価する声もある一方、長時間の“作業風景”動画という発信の仕方には、戸惑う人も少なくなかったようだ。
