5月1日に開設され、高市内閣の動向を発信してきたXアカウント「内閣広報室」。開設当初は1カ月の試行運用としていたが、6月2日にアカウント名が「内閣広報官(色々試し中)」としてリニューアルされ、本格的な運用が始まった。
同アカウントによる初めての投稿は、5月1日、ベトナム、オーストラリア訪問直前のぶら下がりに応じる高市早苗首相(65)の姿だった。以降、外遊先で各国首脳と交流する姿や、国内での会見の様子など、独自のアングルで撮影した写真を添えて高市氏の動きをつぶさに伝え、フォロワー数は6月3日時点で11万人を超えた。
そして、6月2日の投稿で、《「中の人」をより明確にするため、アカウント名を変更しました。その上で、今後も、内閣広報官が総理の近くから見る総理の姿などを、色々な投稿を試しながら、より柔軟にタイムリーに発信を行ってまいります。よろしくお願いします!》とリニューアルを報告。木原稔官房長官(56)も同日の会見で、
「フォロワーが10万人を超え、多くの方にご覧いただき、投稿への反応をいただくなど、新たな広報の試みとして意義があったと考えています。これを踏まえて、本日より内閣広報官にアカウントを変更の上、発信を続けることとし、高市内閣の日々の動きを多くの皆さんに身近に感じていただきたいと考えております」
この急成長中のアカウントの“中の人”は、今年1月から内閣広報官を務める佐伯耕三氏(51)だ。
「経産省出身の佐伯氏は’17年、42歳で首相秘書官に抜てきされました。同職は省庁の局長、課長級クラスを経て抜てきされるのが慣例であるため、当時は異例の人事として大きな注目を集めました。また、佐伯氏は安倍晋三元首相のスピーチライターを務めたことなどで知られるほか、新型コロナ禍の’20年に配布され、膨大な数の在庫を生み出した『アベノマスク』の考案者とも言われています。そのほか、’18年に希望の党(当時)の玉木雄一郎氏(57)の国会質疑中にヤジを飛ばしたとして厳重注意されたこともありました」(政治部記者)
そんな佐伯氏が本格運用を始めた「内閣広報官」をめぐっては、国民に身近な情報発信に期待の声が寄せられているいっぽう、実はツッコミどころも満載で——。
まずは、今回のリニューアルに際して変更されたアカウントのアイコンだ。「内閣広報室」時代のアイコンには首相官邸の写真が使用されていたのだが、現在は、目がクリっとしていて可愛らしく、眼鏡をかけたスーツ姿の男性をAI生成したイラストに変更されている。
これは佐伯氏を再現したイラストだと思われ、たしかに親しみやすい仕上がりになっている。とはいえ、実際の佐伯氏といえば恰幅のよい男性で、眼鏡の度数が強いためか、ここまで目が大きく写ることはまずない。共通しているのはせいぜい眼鏡をかけていることぐらいで、かなりデフォルメされている印象だ。
そしてもう一点、アカウントの投稿の「リプライ欄」が閉鎖されていることだ。
「リプライ欄はリニューアル前から閉じられているようです。プロフィールには《ご意見は首相官邸HPまでお寄せください》との案内がありますから、このアカウントはあくまでも“発信専用”ということなのかもしれません。とはいえ、やはり一方通行になりがちですし、政府の情報を発信するアカウントであるため、リプ欄開放を求める声は多い。実際、小泉進次郎農林水産大臣(当時/45)も昨年9月、“生の声を聞くこと”の重要性を訴えながらリプ欄を閉じ、《じゃあまずリプ欄開けろよ》と大ひんしゅくを買っていました。その点、自民党の鈴木貴子広報本部長(40)はリプ欄を開放しており、有権者と積極的にやり取りしていますよ」(前出・政治部記者)
AI生成されたデフォルメアイコンに、リプライ欄閉鎖の一方通行……。アカウントリニューアルが話題を呼ぶ裏で、Xではこんなツッコミが殺到している。
《内閣広報官とやらのアイコン、生理的嫌悪感が限界突破したのでブロった。生成AI特有のキショ感が無理……》
《内閣広報官のアカウントのアイコン、絶望的にダサすぎる…》
《ていうか公的立場で投稿するなら国民の意見を官邸HPに任せるんじゃなくてリプ欄解放して自分で受け止めたら?》
《広報は発信するために声を聞く仕事です。リプ欄は開けといてよ》
画像ページ >【写真あり】「絶望的にダサい」内閣広報官アカウントを運用する実際の佐伯氏(他1枚)
