内田梨瑚容疑者(本人のTikTokより) 画像を見る

「これからの人生を奪ってしまい、申し訳ございません」

 

2024年4月、北海道旭川市の神居(かむい)大橋の欄干から当時17歳の女子高校生を落下させたとして、内田梨瑚被告(23)が殺害した罪などに問われている裁判員裁判。6月4日、旭川地裁で開かれた被告人質問で、内田被告は初めてこう謝罪した。

 

「弁護側からの質問に、内田被告は『私の身勝手で非常識な言動をしてしまって、Aさん(被害者の女子高校生)を傷つけ、苦しませ、これからの人生を奪ってしまい、申し訳ございません。これからも自分の罪と向きあって、まずは自分にできる償いを見つけて受刑生活をまじめに務めます。申し訳ございませんでした』と、被害者への謝罪の言葉を述べました」(事件担当記者)

 

前日の3日には、検察側の被告人質問がおこなわれ、内田被告の母親が証人として出廷した。

 

「母親は『梨瑚の証言を信じています。うそをついていないか面会で聞いたことがあって、遺族や被害者に誓えるか聞きました。うそは絶対についていないと答えました』と証言しました。そのとき、内田被告はときおり、ハンカチで涙を拭っていたといいます」(同前)

 

しかし当然ながら、謝罪や母親の“涙”によって、奪われた命や遺族の悲しみが元に戻るわけではない。

 

「内田被告は公判で、女子高校生への監禁については認めたものの、殺人と不同意わいせつ致死については依然として否認したままです。検察側は、橋の上での発言や暴行など、一連の行為そのものが殺人にあたると主張していますが、今後の公判では殺人罪などが問われるかどうかが焦点になります」(同前)

 

今後、裁判の行方はどうなるのか。元神奈川県警刑事で犯罪ジャーナリストの小川泰平氏によれば、最大のポイントは、共犯で内田被告に“舎弟”と呼ばれていた、小西優花受刑者の証言だという。小西受刑者は同じく殺人罪などで起訴され、すでに懲役23年の判決が確定し、服役中だ。小川氏が語る。

 

「小西受刑者は5月27日、旭川地裁でおこなわれた第3回公判で『梨瑚さんが、Aさんの肩甲骨のところを両手で押した』と証言しています。また『梨瑚さんの調書を読むと、梨瑚さんはでたらめで、最初から最後まで全部うそ』と、証言した理由についても語っています。いずれも、内田被告にとって決定的に不利な証言ですが、小西受刑者はすでに判決が確定しています。自分が何を言おうと罪が軽くなるわけでもなく、さらうそをつく必要もないわけです。小西受刑者の証言は信憑性が高いと思います」

 

では、殺人罪などが認められた場合、内田被告の量刑はどう決まるのか。

 

「一般論で考えれば、共犯者より主犯のほうが罪が軽くなることはありえません。小西受刑者は求刑25年で、内田被告の求刑は無期、あるいは懲役30年の可能性が高いでしょう。実際の判決に関しては、職業裁判官と6人の裁判員がどのような判決を下すかだと思います」(小川氏)

 

事件の残酷さも、量刑の重要な判断材料になる。

 

「この事件は殺害の方法があまりにも残酷で、被害者に相当、怖い思いをさせています。凶器ひとつで殺害し、その辺に遺体を置いたというのとは違います。橋の欄干に全裸で座らせられる恐怖心は、高校2年生の被害者が、生まれて初めて味わうものでしょう。裁判員にとっても、経験したことのない恐怖です。そこは、量刑に非常に大きく関わると思います。

 

ただ裁判官のなかには、若者の凶悪犯罪について『精神的に未熟』であることを理由に、情状酌量で罪を軽くする考えを持つ人もいます。内田被告の母親も、『大人になり切れず、人として未熟』と述べています。しかし、内田被告のやったことは『未熟』で済まされるものではありません。母親が『うそをついていない』と証言していますが、どこの母親でもそう言うでしょう。それで刑が軽くなることはありません。母親は被告の情状証人ですから、求刑に変わりはないでしょう」

 

謝罪の言葉や母親の訴えがあっても、内田被告が起こしたことの代償にはならないということだ。

 

画像ページ >【写真あり】「死ねや」「落ちろ」事件現場となった恐怖の吊り橋(他1枚)

出典元:

WEB女性自身

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