強気な「言い切り」で自ら窮地に(写真:本誌写真部) 画像を見る

「いま、高市早苗首相は『私も秘書も面識がない』と言い切ったことで、窮地を迎えています。なぜ、ここまで言い切ってしまったのか、永田町では高市首相の危機管理能力を疑問視する声が出ていますね」

 

そう語るのは全国紙の政治部記者だ。『週刊文春』の報道に端を発した、高市事務所による「中傷動画疑惑」。高市首相は、中傷動画を作成したとされる男性と、自身と秘書との面識を否定し続けてきた。しかし、6月4日発売の『週刊文春』は、公設第一秘書の木下剛志氏と男性らのものとされる、昨年12月17日のオンライン会議の音声の存在を報道。「週刊文春 電子版」では実際に音声が公開もされた。

 

秘書と男性に面識があった場合、高市首相のこれまでの答弁は虚偽だったということになるが……。

 

「しかし、6月5日の国会答弁でも、秘書の声かどうかは『秘書本人かどうか、判断することは、難しい』『かなり高い声でハキハキと喋っていったので違和感がある』と主張。頑なに答弁を修正しようとしませんでした」(前出・政治部記者)

 

一般に、「面識」とは、互いに顔を見知っていることを言う。リモートだったとしても、会議に同席していたことがあれば、「面識がある」と言えそうだが……。

 

「じつは木下秘書は『週刊現代』の取材に対して、4月3日付の回答書で『12月17日のオンライン会議は、NoBorder側からの求めに応じて行ったもの』と会議の存在を認めています。つまり、高市首相の『面識がない』答弁は最初から矛盾があるんです。5日の国会でも、この点を突っ込まれていましたが、高市首相は『4月3日付けの回答とされる内容は事実と違うと(秘書が)申しておりました』と答弁。頑なに秘書と男性の『面識』を否定し続けました」(前出・政治部記者)

 

これにはXでもこんな指摘が。

 

《最初に「面識がない」と言ったのが失敗よだね》
《なんで面識もないなんて防衛線を引いたのだろう》
《変なところに防衛線を引くから、そこもまたツッコまれ、過去の木下秘書の証言から嘘がばれ、めちゃくちゃみっともないことになってますよね》

 

前出の政治部記者はこう指摘する。

 

「高市首相は『記憶にない』とか『確認できない』とか答えることも可能だったのに、面識の有無という比較的、証明されやすいところに防衛線を置いてしまった。その結果、虚偽答弁の疑いを向けられているのです。おそらく、とっさに言ってしまったのでしょうが、これは高市首相のクセといってもいいのかもしれません」(前出・政治部記者)

 

首相就任前の2023年、高市氏は、総務大臣時代の放送法の解釈変更問題について、立憲民主党の小西洋之参議院議員から追及を受けた。小西議員は総務省の公文書とされる複数の文書を示したうえで、「権力による不当な介入が行われた」と主張したが……。

 

「小西議員が最初に文書を示して質問した3月3日の国会で、岸田文雄首相(当時)と松本剛明総務大臣(当時)は精査が必要などと、その時点でのコメントは避けました。しかし、高市氏だけが強い口調で『(文書が)悪意を持って捏造されたもの』と言い切り、小西議員とのやり取りのなかで、“捏造でなければ議員辞職”との約束までしてしまったのです」(前出・政治部記者)

 

その後、総務省は文書の保有を認め、高市氏が否定した、文書に記録のあったレク(官僚による説明)の存在も「あった可能性高い」と結論付けた。

 

「結局、政府が捏造を否定しても、高市氏は議員辞職を拒否しましたが、党内からも厳しく批判されました。最初に、防衛ラインを高めに設定して、簡単に突破され、窮地に追い込まれるという“自爆ぐせ”は当時から変わらないのです」(前出・政治部記者)

 

衆院では圧倒的な多数を誇る自民党。高市首相は数の力で押し切れると思っているのかもしれないが……。野党の元国会議員はこう語る。

 

「怖いのは外交の場で、余計な発言をすることです。国内政治の話であれば、高市さんの進退にかかわることで済むが、国際政治の場でやられると、日本の存亡にかかわってしまう」

 

画像ページ >【写真あり】気まずくないの? 中傷動画を作られた小泉進次郎氏と林芳正氏と国会内で席が近い高市首相(他1枚)

出典元:

WEB女性自身

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