7月26日からシーズン2の放送が開始されるTBS日曜劇場『VIVANT』。この夏最も期待されているドラマと言っても過言ではないが、放送開始まで2週間を切ったタイミングで、ある“トラブル”が報じられた。
7月13日配信の『週刊女性PRIME』によると、『VIVANT』の原作者でもある福澤克雄監督(62)が、撮影中に現場から“消えた”というのだ。福澤氏といえば、『華麗なる一族』(’07年)や『半沢直樹』(’13年・’20年)など数々の名ドラマを手がけてきたTBSのヒットメーカーだ。
“消えた”原因は、現場の若手スタッフが福澤氏のパワハラを訴えたことだという。同誌の取材に対し、TBSは《ドラマの撮影期間中に、職場環境改善のための調査を行いました。福澤が一時、収録現場を離れていたことは事実です》と回答したものの、撮影は無事に完了しているという。14日に、TBSは各メディアの問い合わせに対し「パワーハラスメントに該当する言動が認められ、厳正に人事上の措置を行いました」と認めた上で、『VIVANT』シーズン2の放送予定には影響がないことも明かしている。
シーズン1の最終回は世帯平均視聴率19.6%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)を記録するなど、社会現象を巻き起こした『VIVANT』。本誌は昨年5月の時点でシーズン2が今夏に放送されることを報じていたが、当時、関係者からは、福澤氏が大使館員を伴って海外ロケハンに赴くなど、熱意をもって撮影に取り組んでいるという話も聞こえていた。
そんな福澤氏をめぐって報じられたパワハラ騒動。現場では一体何が起きていたのか、いまのところ詳細は知る由もないが、福澤氏は’23年12月にU-NEXTで配信された『VIVANT別版 ~副音声で福澤監督が語るVIVANTの世界~』の特別インタビューで、こう語ったこともあった。
「(VIVANTの登場人物で自分に似ている人物はいるかという質問に)なにげで宇佐美部長とか。なんか人が問題起すと“あ~!”とか言って責め立てるところって、結構あるんで。なんか似てるかな?」
歌舞伎俳優の市川猿弥(58)が演じた宇佐美哲也は、俳優・堺雅人(52)演じる主人公・乃木憂助の勤め先「丸菱商事」の直属の上司で、物語序盤で乃木に対して徹底的に厳しい態度を取る。そうした姿に自身を重ね合わせていた福澤氏だが、テレビ業界では、関係者と激しくぶつかり合う性格で知られていたという。
「TBSの大ヒットドラマの一つが、’79年~’11年まで放送された『3年B組金八先生』シリーズ。このドラマの原作脚本といえば、数々の名作を手がけてきた小山内美江子さん(享年94歳)ですが、’05年の第7シーズン途中で降板したことがありました。当時TBSからは体調不良による降板との発表がありましたが、実は、物語の筋書きをめぐって小山内さんと番組スタッフが対立したことが原因だったんです。小山内さんは’07年3月の『週刊文春』でTBSから一方的に降板を告げられたと明かし、《これまで私とスタッフが積み上げてきた世界を、三流のものにされてしまった思いです》と悲痛な心境をコメント。
当時、ドラマは第8シーズンに向けて動き始めていたタイミングでしたが、小山内さんは《自分が参加できないのなら、もうやめた方がいい》と訴えていたほどでした。その対立したスタッフの実名は伏せられていたものの、これが福澤さんのことだと言われているんです。福澤氏はドラマの第4~第7シリーズ(’95年~’05年)で演出を務めており、あるインタビューでは『台本を勝手に変えて(小山内さんに)怒られもしましたが、すごい視聴率を獲ることができました』と語っていたこともありました。もちろん福澤氏は“いい作品を作りたい”という一心なのでしょうが、そのためには“軋轢も厭わない”というスタンスであることもうかがえます」(芸能関係者)
小山内さんの降板騒動は当時大きなニュースとして取り上げられたが、金八先生こと俳優の武田鉄矢(77)は本誌(’07年3月13日号)の取材に対し、《その「週刊文春」の記事に書いてあることは、すべて真実です、間違いありません》とコメント。その上で、福澤氏が演出を務めたドラマの第5シーズン(’99年~’00年)をめぐって、こんな現場エピソードを明かしていた。
「先生は書くにあたっても、ものすごくしっかりした取材もされていますし、脚本にもこだわりを持っている方です。しかしね、現場サイドとしては子供たちの反応を見ながらアドリブを入れたりして、よりよい作品を作っていきたいんです」
「このころになると、中学生でも携帯電話を持ち始めた。しかし、小山内先生の脚本には携帯電話が出てこないんです。現場としては、話にリアリティを持たせるために、ドラマのなかで携帯を使いたい。でもそれを使うかどうかだけでも、相当なイザコザがありました」
TBSは福澤氏をめぐる今回の騒動について、各メディアの取材に《回答を差し控えさせて頂きます》とコメント。パワハラが事実なら決して許されるものではないが、福澤氏には譲れないものがあったのかもしれない。
画像ページ >【写真あり】『VIVANT』前作の撮影現場で厳しい表情を見せていた堺(他5枚)
