横浜訓盲学院を訪問し、“ケンちゃん”と触手話などで会話される佳子さま(写真:JMPA・2026年7月3日 ) 画像を見る

「佳子です。よろしくお願いします」

 

手話の形や動きを読み取る「触手話」で、一人ひとりに挨拶されていた佳子さま。7月3日、日本唯一の私立盲学校である横浜市の横浜訓盲学院を訪問された。同校の創立は1889年で、1949年に昭和天皇と香淳皇后が訪問したこともある。視覚障害に加え、聴覚障害や知的障害といった重複障害のある3~21歳の34人が通っている。

 

秋篠宮家に近い宮内庁関係者はこう話す。

 

「この日佳子さまは点字タイプライターを打つ授業を見学したり、音楽の授業ではタンバリンを手に演奏にも参加されていました。同校には5月にもお忍びで訪問されていたのですが、実は昨年11月、同校の生徒とその保護者と知り合われる機会があり、先天性盲ろうの人々に関心を高められていたのです」

 

佳子さまが訪問されていたのは、昨秋開催されていた「東京2025デフリンピック」の関連イベント「みるTech」。同イベントに出展していた一般社団法人ハートウエアラボ代表の米山爾(ちかし)さんは、この時をこう振り返る。

 

「私たちは、盲ろう者を対象にした指点字装置を展示していました。この装置は、目が見えず、そして耳も聞こえない方々とコミュニケーションを取る指点字を、指先デバイスに組み込んだモーターの振動などを介し、ワイヤレスで送り合うものです。指点字は接触し合わないと通じませんが、ワイヤレス化で、盲ろう者の活動の幅が大きく広がることが期待されています。

 

視覚障害者にはテキストの読み上げ、聴覚障害者には自動字幕機能など、技術の進歩でノーマライゼーション(※障害の有無にかかわらず誰もが自分らしく暮らせる社会を目指す考え方)の取り組みが画期的に進んでいますが、盲ろう者は置き去りにされている現状があります。

 

イベント終了間際、この指点字装置に興味を示すマスク姿の女性がいらっしゃいました。私たちの話を聞いた後には、実際に装置を指にもはめて体験していただいたのです。手話にも詳しく、次第にどこかで見覚えがある気がしてきて……。最後に『もしかして……?』とお声がけをしたら、『はい』と。1時間以上も話を聞いていたその女性が、佳子さまだとそこで気づいたのです」

 

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