熊本県八代市の八代宮。地元のシンボルとして親しまれていただけに、倒壊したことで泣き出す人もいたという(撮影:梅基展央) 画像を見る

7月28日に熊本県を襲った、最大震度7の大地震。発生から2日経って、甚大な被害の実態が徐々に明らかになっている。

 

最大震度を記録した八代市。演歌歌手の八代亜紀さんの生地としても知られ、八代駅には八代さんの大きなポスターとともに、ステージ衣装やトロフィーも飾られてある。その実家近くを流れる球磨川では、生活者にとって欠かせない大きな橋が損壊してしまった。

 

「損壊した植柳橋は、球磨川に架かる橋で、八代市と水俣市を結ぶ主要な橋でした。ところが今回の地震で植柳橋の歩道部分が崩落してしまった。車道部分はなんとか残っているため、そのまま通行できていますが、今後余震でさらに崩れる危険性もあり、車は恐る恐る通っている状態です」(現地を取材する報道関係者)

 

記者が現地を訪れると、だらりと川に垂れる橋の一部が見て取れた。一方、地元住民の心のよりどころも、重大な被害にあっていた。

 

「八代市役所の前に位置するのは、かつて八代城があった城址。立派な石垣が残っています。その城址に、明治13年(1880年)に建てられた神社が、『八代宮』です。

 

元日にはみんな初詣に行きますし、八代市民の心の拠りどころになっています。それが今回、拝殿が崩落してしまった。あまりにショックだったので見に来ました。改めてショックを受けました。熊本市民には熊本城ですが、八代市民には八代宮がシンボルですからね」(八代宮の近隣住民)

 

八代宮の関係者はショックを隠せない様子でこう語った。

 

「私は社務所で仕事をしていましたが、突然床が揺れ始め、ゴゴゴという音とともに床が斜めになった。本棚が倒れそうになって『これは大変だ』と思い、拝殿を見たら、まさに拝殿の柱が斜めに傾いて、そのまま拝殿の屋根が崩れ落ちていきました。あの光景は今でも目に焼きついています。本当にショックでした。

 

拝殿は1933年に改築したものです。今回本殿はかろうじて倒れませんでしたが、柱が土台からずれてしまい、危険な状態になっています。地震の当日はどなたもいらっしゃいませんでしたが、翌日からは皆さんが来られて、絶句したり、泣き出す人もいらっしゃいました。

 

初詣には、みなさん来ていただいていますし、ここが心の拠りどころだとわかっていますので、なんとか再建に向けて動きたいと思っています」

 

余震が続くなか、被災地ではまだ先の見えない状態が続いている。

 

画像ページ >【写真あり】橋の一部が川にだらりと垂れ下がり…ギリギリの状態で車道が通行する橋(他5枚)

出典元:

WEB女性自身

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