立憲民主党の蓮舫参議院議員(撮影:高野広美) 画像を見る

「『女性・女系天皇の誕生』を願う国民のみなさんには、いまの怒りを忘れず、思いを持ち続けてほしいと思います」

 

こう語るのは立憲民主党の蓮舫参議院議員(58)だ。7月17日の参院予算委員会で蓮舫議員は高市早苗首相(65)に質問。同法案の不備や矛盾を指摘した。しかし同法案は同日可決・成立。10月に施行される予定だ。改正の軸は次の2点となる。

 

まず、女性皇族が結婚後も一代限りで皇族の身分を保持できるようになる。ただし、夫やその子どもは皇籍を持たず、一般人のままだ。

 

次に、旧11宮家の15歳以上の男系男子を養子として皇族に迎え入れられるようになった。養子本人は資格を持たないが、養子の子が男子であれば皇位継承資格を有すると明示された。

 

「皇族数の確保」が大義名分の同法だが、蓮舫議員はこう指摘する。

 

「これだけ急速に愛子さま、あるいは女性・女系天皇への理解と支持が広がるなかで、この声を無視して短時間で進めたことに対して、ものすごく違和感があります」

 

改正案提出直前の6月22日に毎日新聞が公表した世論調査でも、73%が女性天皇に賛成と答え、女系天皇への賛成も40%だった。女性天皇への反対は6%にとどまる。

 

だが、政府が提出した皇室典範の改正案に関する国会の審議時間は、衆参両院でわずか6時間余り。

 

「さらに、麻生太郎さんの妹である信子さまが養親になる可能性があるにもかかわらず、麻生さんが議論をリードしたことは禍根を残すことになると思います」

 

麻生氏は自民党「安定的な皇位継承の確保に関する懇談会」の会長を務め、養子案を推進してきた。

 

「象徴天皇制の基本は長子優先であり、女性・女系天皇を容認すべきというのが私のスタンスです。天皇皇后両陛下は、さまざまな災害において被災者に寄り添われ、国民の声に耳を傾けられ、等身大であられるご努力をされている。それを受け継いでおられるのは直系長子の愛子さまだというのは、国民の総意だと思います」

 

蓮舫議員は、上皇ご夫妻、天皇ご夫妻、愛子さまに「国民の象徴としてのお姿」が継がれているのを目の当たりにしてきたという。

 

「民主党政権時には大臣として、天皇陛下(当時は皇太子さま)とお話しさせていただく機会があり、いまも毎年の新年祝賀の儀には可能な限り出席させていただいています。そこで愛子さまがご成長される様子を拝見し、あまりの立ち居振る舞いの素晴らしさに感嘆しました。一朝一夕に身につくものではなく、さまざまなご活動に臨まれる両陛下のお姿から、そのなさりようを受け継ぎ、努力を重ねられたあらわれなのだと思います」

 

愛子さまが天皇になられる道は閉ざされてしまったのだろうか。

 

「衆議院で中道改革連合が改正案に賛成したことが批判されていますが、代わりに附帯決議のある文言を勝ち取っています。皇室典範の見直し時期を『30年ごと』としていた法案に『適時適切』に見直すと読めるように記す約束を取り付けたのです」

 

30年見直さなくなってしまうところを、この4文字で改正の余地が生まれたという。

 

「今回の法案成立で、国民が一層、皇位継承の問題に関心を高めるでしょう。そして仮に政権交代が起きれば、『長子優先』での皇室典範改正の機会が訪れるはず。そのとき適時適切に見直せるわけです。

 

そのために、男系男子に固執する自民党を勝たせないこと。そして、『愛子さまを天皇に』という願いと、今回の怒りを忘れずに、声を上げ続けることです」

 

画像ページ >【写真あり】7月17日、皇室典範改正を巡り、高市首相と対決した蓮舫議員(他1枚)

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