9月5日、共同通信は《自民党の小林鷹之政調会長を重要閣僚に起用する案が検討されている》などと報じた。記事では、ポストの候補として経済財政担当相や経済産業相が挙げられている。
大蔵省(現・財務省)出身の小林氏は2012年の衆院選で初当選し、現在当選6回。当時の岸田文雄内閣では経済安全保障担当相を務めるなど、着実にステップアップしてきた。
2024年に自民党総裁選(石破茂前首相が選出)に挑んだものの、9人中5位に沈んだ。そして2025年の自民党総裁選(高市早苗首相が選出)にも立候補したが、5人中4位という結果に終わった。
政治担当記者が言う。
「岸田氏が選出された2021年の自民党総裁選で高市氏の推薦人となった小林氏は、2025年の総裁選の高市氏と小泉進次郎防衛相の決選投票では、高市氏に投票。その後の人事で党の要職である政調会長に抜擢されました。今度の人事で重要閣僚に入れば、総裁への道にまた一歩近づくことになります」
9月後半におこなわれる内閣改造と自民党役員人事をめぐっては、2025年の自民党総裁選に立候補した議員らの処遇が注目されている。
「小泉防衛相は9月5日、和歌山市で開かれた自民党の山本大地衆院議員のセミナーで講演し、『高市早苗首相をどのような立場であっても全力で支えていきたい』などと話しており、留任が濃厚とされています。総裁選で最下位だった茂木敏充外相も高市氏は留任させる方向です。これに対し、林芳正総務相本人は『閣内に入りたくない』と周囲にこぼしているようで、所属していた旧宏池会の多くのメンバーも閣外に離れるように求めているようです。高市氏は林氏本人と話してから決めるようですから、本人の希望を高市氏が飲めば、閣外に出ることになるでしょう。高市氏としては、昨年の総裁選で競った4人のうち3人を閣内に取り込めることになり、2027年秋に予定されている総裁選での再選を見据えた人事といえるでしょう」(前出の記者)
党役員人事では、高市政権誕生の“立役者”である麻生太郎党副総裁と麻生氏の義弟である鈴木俊一幹事長の続投も濃厚となっており、この人事も高市氏が総裁再選を目指す“布石”ととらえる見方が強い。
自民党ベテラン秘書も、「高市さんは再選を狙っていますね」とし、こう続ける。
「林さんの処遇は未定ですが、小泉氏、小林氏、茂木氏の3人は閣僚で入ることで、1年後の総裁選には立候補しづらい状況になります。また、鈴木幹事長と麻生副総裁を続投させることで、高市さんは次の総裁選でも、党で唯一の派閥を持つ麻生さんのバックアップを期待しているのだと思います。
ただし、茂木さんは現在70歳と年齢的なこともあり、来年が最後のチャンスですから、閣僚であったとしても立候補すると思います。旧宏池会の議員は『林さんは閣内に残っても、出馬の決意は変わらない』と言っていますから、どういう立場であれ、林さんは出ます。小泉さんと小林さんは、もう少し経験を積んでから出るという方向に転換するのではないかと党内では見られていますから、1回休みとなるかもしれません。もっとも、すべては1年後の高市内閣の支持率次第。現状の支持率のままなら、高市VS林VS茂木の3人の争いになりそうです」
とはいえ、自民党、高市政権としては9月13日投開票の沖縄県知事選、そして2027年の統一地方選も控えている。結果次第では、高市氏が思い描く自身の未来は変わってくるかもしれない。
画像ページ >【写真あり】「すべてが計算されている」波紋を呼んだ高市早苗“プロモーションビデオ風視察動画”(他1枚)
