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【バリアンに会いに行く】③デワ先生との対話①

今回は、デワ先生にお時間を頂き、インタビュー形式でお話をうかがった。このような形で、バリアンの方と対話出来ることは非常に珍しいことである。貴重な言葉の数々をお読み下さい。

 

taba 今の治療は先生にやっていただいてできるのですか。それとも自分でもできることなんですか。

デワ師 やはり一緒にやらないと。

taba 一緒にやったほうがいいことですね。

2005_04200353デワ師 無責任にやってしまって、ビジネスにするのは良くありません。今日ちゃんと正しい身体になっているのか、どうか。私のところに訪れた人が満足して、納得してくれる事が大事なんです。だから今回は、ちゃんと頼まれたので、どうしてもと言われたので、一応取材を受けたんですけど、それ以外はたぶん言われても断ります。最初は断ったんですよ。だけどどうしても松井さん(コーディネーター)がうちにって言われたので、しょうがないかなということで。先ほどの施術を受けて、やる前とやった後、自分の感覚、どういうふうに変わったか、ご存じでしょう。だから自分が体験した通りのことを書いてください。

taba 普段の生活の中で、われわれ、日本人も含めて、日々の生活に追われ疲れていくと思うんですけども、何に気をつけ、自分自身で自然のエネルギーを得るためにはどのようなことをしたらよいのでしょうか?

デワ師 あんまり頭が良すぎるといけません。ときには頭は悪いほうがいい。間抜けというかな。バリのそういう学問です。そういうところ。暗いときに、バリのドクンという言葉。暗くて、頭が悪くて、忘れて。そういう状況のときに初めて神様が教えてくれる。暗いときにようやく光が見えます。明るいところでは光が見えない。頭が悪いときにこそ、そういう賢さが見えてくる。そういう時にタクスウってバリでは言うんですけど、タ2005_04200356イミング。何かが下りてくる。

いつも頭を良くしていると、頭が何もそういうものを感じなくなってしまう。だから二時間仕事をしたら、二分休む。そのときにハーッて間抜けになったって、自分の顔をゆるめてみる。鼻から息を吸って、本当の間抜けみたいにハーッて、馬鹿みたいになって。それでハーッて吸って、今度は口から吐いて、次は口から吸って、息とめて、また口から吐く。深呼吸。呼吸法。だから二時間ワーッと働いたら二分ハーッて休む。鼻から吸って、口で吐いて、吸って、口から吐く。とめるときはこう。でも無理しないで、ごく普通の呼吸で。頭悪いというふうな。よだれが垂れるような感じに、本当に馬鹿みたいに。いつも頭を良くすると、これもあれもになってしまう。それを捨ててボーッと。そうやって頭良くいつもやってると、疲れやすくて。垂れちゃったら、フンて。ここが知識のポイントなんです。ここがいっぱいになりすぎちゃたら、ハッと抜くんです。

taba さっきのあれですね。

デワ師 わかりますよね。あのしずくを飲んだ方はわかると思います。人間というのは、神様が人間を創造したときに、あれもこれもというふうに、そういうふうに人間というのはできているんですよね。だけどそれを一つほしい。一つとったら二つ、三つ。三つあったら四つというふうに。その知恵を、でも自分で自覚して、これ、一つあれば十分だと思えるように、そういう知恵をもつ。

頭というのは、建築家にたとえて言うと図面を書くところ。でも実際に働くのは太陽神経というんですが、ここに神経が集まっている。ここで命令を受け取って、ここは働きなさいと指令を出す。だからここと頭と、考えるのと働くのがバランスがとれてないとだめなんです。2005_04200355

taba なるほど。先生、いま日本では、若い人たちの信仰心というか、自分たちの氏神だとか、菩提寺であるとか、なかなかそういうところで神々を敬う心がなくなっていると思うんですけども、いま改めて現代人にそういうところで神への心というか、自然の力を信じるというのは、どのように説いていったらいいんでしょうか。

デワ師 宗教関係なしに、いろいろな人が来るわけですよね。うちの施術は、身体と精神のことを言っているので、だからすべて同じなんです。人間は同じ身体。書物に書いているようなこと人のせいにするのではなくて、自分で自分を神様じゃなくて、お坊さんというんですかね。説教をするみたいな。そういうふうにすれば。たとえば自分で風邪っぽいなと思ったら、冷たいものをやめるとか、自分で自分を気をつけるというんですか。そういうふうに持っていかれれば。自分で自分のことを律する。

taba コントロールということですね。

デワ師 一人ひとりがすべてそうやってコントロールできれば、もっと良くなる。神様は絶対にいるのです。すべて人間の心に神様はいます。バリではそういうふうに考えている。感覚、フィーリング。神様だってそうでしょ。フィーリングでわかるわけだから。それが真理だということですね。この清い心というか、美しく正しい心のときに、初めて神様が下りてくる。

taba なかなか清く正しい心って持ちづらいんですけれども、何か日々それを持つために精進するような方法はあるんでしょうかね。

デワ師 そうですよね。やはりそれは難しい(笑)。だから誰もが人を病気にすることもできないし、治すこともできない。それは本人のことだから。私だって、すべて自分自身。病気になるのも自分自身だし、治すのも自分自身。だから勉2005_04200357、学ぶというのは、清く正しくというか、これで納得というんですかね。ああ、ありがたい、ありがとうと感謝する。だから最近の人の問題は、顔では笑っても、心までは一緒に笑っていない。人のせいにして、自分で自分をおとしめてしまう。だから病気の原因というのは考え方。それから食べ物、飲み物、気候。これが病気の原因四つなんです。

薬になるものは三つしかない。バリの言葉ではサッダというのと、イッド、バイユという。サッダというのは心理的、コンセントレーション。バイユというのは呼吸。うちはかんで、吹き付けて治療することがある。そのときにフッという息が、呼吸ですよね。

薬は三つ。病気の原因は四つ。薬は三つしかない。だからできることは、75パー
セント。病気の原因は四つですよね。薬は三つで、この最後の薬が神様です。私は、そこまでは助けます。足りない
25パーセントを本人がゲットできれば、病気は治るんです。私ははその25%以外の部分は助けられますけれども、最後の25パーセントを握っているのが神様です。でも、私は治療のお手伝いをアドバイスという形でします。こういうふうにすれば健康に、元気になれますよというふうに教えているだけで、本当に元気になるのは本人の問題なんです。

 

バリアン デワ先生(バリ島のバリアンの中でも特に力が強いと有名な方。)

ワンセッション300,000ルピア(日本円で3000

SUNARIPURI~healing massage~

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Indnesia

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撮影:DJ taba

 


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