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なぜだか、いまだ謎なのですが、ある日「もう、パパ、朝ごはんは作らないで、ぼく自分でやるから」と息子が言い出しました。最初は、続くわけがない、と高をくくっていたのですが、これが毎日続いております。それまでは、6時に目覚ましがなると、まずお弁当を作り、7時に息子を起こし、ごはんを食べさせ、7時40分に登校という朝の日課でした。

 

ところが、最近は5時半に子供部屋で目覚ましがなり、息子が起きる。がたがたと料理をする音が聞こえてきて、7時半に「行ってくるね」と息子君が私の寝室を覗き、出かけていく日々に。息子が出かけた後、私は起きるようになりました。

 

もちろん、楽出来るわけですからありがたいのですが、この変化はなんでしょう? 皆様のご家庭でもこのような感じなのでしょうか? もしかすると、私が作る朝ごはんが重たかったのかもしれないですね?(笑) 反抗期がはじまり、自立心が強まり、自分でやることの必要性に目覚めたということでしょうか? 海外留学を口にするようになったので、もしかすると、そのための予行演習かもしれませんね。

 

でも、13歳の男の子にしては出来すぎ君じゃないですか? 息子が登校した後、キッチンに行くと、食べ終わった食器がちゃんとシンクの中に置かれてあります。1つだけ、間違いないことは、もう私がお弁当を作る必要がなくなったという事実。朝のお弁当作りは、離婚後の私の精神状態を保つために必要な日々の行事でした。まるで修行のような意味合いもありました。この丸3年、休むことなく続けてきた習慣なのです。

 

そこからの予期せぬ不意の解放はいったい何を意味するのでしょう。「もう、いいじゃないか。パパも頑張ったのだから、これからは自分のことを考えなよ」と息子に諭されたような気もします。肩の荷を下ろして、老後へ向かう準備でもしろ、ということでしょうか。はいはいはいはいはい(笑)。

 

さて、今回は先週に引き続き、英国の代表的なパブ飯を一緒に作りましょう。子供から大人までみんな大好き、フィッシュ&チップスです。

 

材料3~4人分:タラ500g。小麦粉100g、コーンスターチ大さじ1、ベーキングパウダー小さじ1、卵1個、ビールカップ160㏄、じゃがいも500g、小麦粉、揚げ油、ビネガー、塩・こしょう各適量。

 

タルタルソース材料:ゆで卵1個、ピクルス30g、玉ねぎ30g、レモン、パセリ、オリーブオイル、マヨネーズ、塩・こしょう各適量。

 

まず、皮つきフライドポテト。よく洗い、水気を切ります。好きな形にカットし、小麦粉をまぶし、軽く叩き落とす。やや低め170度の油でじっくり揚げます。竹串がすっと入るまで焦がさないように揚げるのがコツ(IHであればレベル7ぐらいでしょうか)。だいたい5分程度。揚げたらキッチンペーパーの上に並べ、油を切り、塩を振りかけます。

 

次にタラフライ。揚げる順番はポテト、魚にしてください。匂いが移るから逆はいけません。タラは食べやすいサイズにカットして(4㎝×7㎝くらい)、水気を切り、塩・こしょうを振る。ボウルに小麦粉、コーンスターチ、ベーキングパウダー、ビール、溶き卵、塩・こしょうを入れて、泡立て器でよく混ぜます。タラに軽く小麦粉をまぶしてから、衣液にくぐらせ、180度の油で揚げます。

 

最後にタルタルソース。ボウルにゆで卵を入れ、フォークなどで潰し、みじん切りにしたピクルス、玉ねぎ、パセリを加え混ぜます。最後にマヨネーズ、オリーブオイル、レモンを搾って入れて混ぜれば完成。フィッシュ&チップスにかけて食べてみてください。サクサク、モチモチのおいしさですよ!

 

ボナペティ!

 

 

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