image

 

夫の不倫に悩む主婦の方がやたら多いと聞きます。芸能人の不倫がこれほど取り沙汰されるのは、同じようなことが世の中で蔓延しているからに他なりません。芸能人の不倫が主婦層から強烈に叩かれてしまうのは、奥様方の中に不倫被害にあっている方々が大勢いらっしゃるからでしょう。もしくは今現在、我慢をしている人が多いということです。

 

芸能人はテレビに出て、もっともらしいことを言うのが仕事ですから、このような人々がとんでもない不倫をしでかすと、裏切りにも似た感情が噴出するのは当然。不倫を見破っても、夫を訴えたり、別れたりできない人も多い。つまり子供のために我慢をしているからです。本来ならば裁判をして多額の慰謝料を請求したいところですが、泣き寝入りしてしまうケースがほとんど。ベッキーさんがあれだけ叩かれたのがその証拠です。彼女は妻(主婦層)の敵側にいたからです。不倫をした男性よりもベッキーさんのほうが何倍も激しい攻撃にさらされたのは、我慢している主婦の方々が世の中にそれほど多かったことの裏返しなのです。

 

では、そのようなつらい思いをされている主婦の皆さんが、お子さんのためとはいえ、家族のためとはいえ、どこまで我慢をすればいいのでしょう? 昨今の不倫ブームの背景には深刻な愛の不在が横たわっています。愛とは何でしょう。生きていく中で何度も立ち止まっては悩んだテーマです。家族の愛、夫婦の愛、自己愛、様々な愛の中で人間はもがき苦しんでいます。そしてその苦しい人間を救うのも愛なのです。ご主人が愚かな不倫に走っているのであれば、それを気づかせるしかないでしょう。

 

気づかないような男なら、別れるしかないでしょう。シングルをすすめるつもりはありませんが、人格を否定されてまで我慢をすることもありません。女性がいつまでも我慢をしなければならない時代じゃない。シングルになって気が付いたことがあります。一人で生きることも素敵です。苦しい生き方を貫き通すより大変でも自分を大切にした自由な生き方を選ぶことが、まず、人間にはできるのですから。お子さんも絶対理解してくれます。それが人間らしい選択肢なのです。

 

さて、苦しんだ後はおいしいごはんにしましょう。今日はパプリカのマリネを応用し、辻家定番の簡単ごちそうをご紹介したいと思います。

 

材料:パプリカ2個、塩・こしょう少々、酢大さじ2、オリーブオイル大さじ1、米1合、アンチョビ1枚、ベーコン50g、コンソメキューブ2分の1個、塩・こしょう適量、バター15g、オリーブオイル適量、ケチャップ大さじ2、トマトペースト大さじ1、粉チーズ適量、パン粉適量。

 

まず、パプリカのへたのあるほうを蓋に見立ててカット(使うのは器のほう)。中の種を取り、電子レンジで1分半加熱する。ボウルにマリネ液(塩・こしょう、酢、オリーブオイル)を作り、そこにパプリカを浸す(パプリカの中にもマリネ液をかける)。しっかりマリネ液が染み込んだら、冷蔵庫で3~4時間冷やす。冷やしている間、パプリカを何回かひっくり返す。次に、といだ米、アンチョビ、バター、ベーコン、オリーブオイル、塩・こしょうを炊飯器に入れ、1合の目盛りまで水を入れ、早炊きする。ごはんが炊けたらケチャップ、トマトペーストを入れてあえ、冷やしておいたパプリカに詰める。その上にチーズとパン粉をのせ、200度のオーブンで15分から20分焼く。パン粉に程よく焦げ目がついたら出来上がり。

 

パリの食卓を彩るパプリカボウルライス。とっても簡単にできるのに、贅沢感あふれる一皿です。ホームパーティにいかがでしょうか。

 

ボナペティ!

 

 

本誌連載の料理をえりすぐったレシピ本『パリのムスコめし 世界一小さな家族のための』も絶賛発売中です!

関連カテゴリー:
関連タグ: