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とにかくよく食べるんです、息子くん。昨夜はサーモン250gをホイル焼きにして、それを250gのスパゲッティの上にかけて出したところ、完食。14歳、恐るべき胃袋です。今朝はごはん1膳とコロッケと焼き魚を出したのですが、「お腹が痛い」と仕事部屋にやって来て訴えました。「食べすぎじゃないか?」と言いましたところ「そうじゃなく、足りないから空きすぎてお腹が痛いんだ」というじゃありませんか(笑)。そこでサンドイッチを作って食べさせたのですが、なんとも納得できてない様子で、「昼まで持つかな」と呟きながら登校しました。成長期の男の子って、こんなものなんですかね?

 

思わず自分の中学生の頃を思い出してしまいました。確かにごはん3膳は毎回食べていました。2人兄弟でしたから、母は弟と私の分を毎日せっせと作り続けたのです。その量たるや、すごかったことでしょう。弟は野球部、私は柔道部でしたからね。40数年前、母の得意料理はハンバーグでした。それが本当に美味しくて自慢だった。当時、まだハンバーグは国民食ではなかったので、みんなに羨ましがられたものです。ものすごく愛情たっぷりの食事でした。そんな昔に手の込んだものを、グラタンやシチューやポークソテーなんかを、よく拵えてくれたものです。感謝しかありませんね。いつも母はエプロンをしてキッチンに立ち、朝から晩まで料理をしていました。その後ろ姿を見て、私は大きくなったのです。

 

「おやじの背中」とよく言いますが、なんで「おふくろの背中」じゃないんでしょうかね? 断然、うちは、おやじよりもおふくろの背中でした。

 

そのおふくろがある時、こんなことを言ったのです。「ひとなり、いつかお前が子供を持ったら私の気持ちがわかるだろうよ」と。はい、今はよくわかります。その気持ちを心根に持って、自分の息子と向かい合っています。人間は一生、成長期の中にいる。私の心もまだ成長を続けています。母は偉大で立派です。かあさん、ありがとう。

 

さて、今日はスイスやフランスのサヴォワ地方で有名な料理、ラクレットを使った温サラダをご紹介したいと思います。ラクレット料理は日本でまだまだポピュラーじゃありません。フランスだと専用の調理器具が一家に1台必ずあります。子供たちはラクレットパーティが大好き。実は来週、我が家でもラクレット子供大会が予定されておるのですよ。ふふふ。

 

材料約4人分:グリュイエールチーズ(とろけるチーズでも可)150g、白ワイン50ml、じゃがいも(小粒)500g、ベーコン125g、玉ねぎ200g、グリーンアスパラガス150g、茹で卵2個、ローリエ1枚、タイム少々、チキンブイヨン1個、塩・こしょう適量。

 

まず、鍋で沸かした湯にローリエ、タイム、チキンブイヨンを投入。そこに皮を剥いたじゃがいも(必ず小粒のもので!)とピーラーで根元側を薄く剥き食べやすいサイズにカット(袴も気になるなら取っておく)したアスパラを入れます。アスパラは2~3分ちょっと硬めに茹でて取り出します。アスパラは軽いので浮きますから、網オタマで掬っちゃえば簡単。じゃがいもは15分ほどで茹であがります。串を刺してすっと入ったらOK。同時に小鍋にチーズと白ワインを入れ弱火でとろとろ煮詰めておきます。茹であがったじゃがいもは大きなお皿に盛ってください。フライパンに少量の油(分量外)を引き、カットしたベーコンと玉ねぎを炒め、後半に先の固茹でしたアスパラも加え塩・こしょうしたら、じゃがいもの上に載せましょう。最後にとろとろのチーズを全体にかけ、半分にカットした茹で卵を載せれば完成。黒こしょうをお好みでかけても美味しいですよ。サヴォワ地方の白ワインとの相性抜群ですよ。

 

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