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明日は震災後4回目の3.11。

東日本大震災における原発事故から4年経ちました。

奇しくも3月11日は、我が家のオフグリッド生活が半年目を迎える日。

 

わたしたちがこの暮らしを望むきっかけとなったのは3.11の原発事故。

それまでは湯水のごとく電氣をつかっていた生活でした。

原発という危険なもので電氣がつくられていたことを初めて知って、背筋が凍った感覚を昨日のことのように覚えています。

それからは節電に徹した日々。

なるべくエネルギーを無駄にしないこと、支払う電氣料金を出来る限り減らして原発を買い支えないようにすること、このふたつにフォーカスして過ごしていました。

そしてついに昨年、電力会社と繋がらないオフグリッドなこの暮らしをスタート!

電力“完全”自給は当初不安もありましたが、なんのトラブルもなく安定した6ヵ月を過ごしてきました。

不安は安心に変わり、自信は確信に変わり、いま堂々と胸を張って言えることがあります。

それは、電力会社に頼らずとも自分の家で電氣をつくって豊かに暮らしていけると。

 

わたしがなぜここまで電氣にこだわるかというと、電氣のつくり方と使い方を変えれば、あっという間に地球が平和になると考えているからです。

現在電力会社が発電している電氣が、どのような材料をもとに発電しているかご存知ですか?

答えは、石油、石炭、天然ガス、ウランです。

石油、石炭、天然ガスは火力発電に、ウランは原子力発電に使われます。

これらを確保するために、世界では天然資源をめぐって争奪戦が繰り広げられて、戦争や紛争やテロが起きます。

 

また、これらの天然資源はいつか枯渇します。

現在、世界中で1年間に消費されるエネルギーは石油換算で約100億トン相当!

このようなエネルギー大量消費を続けた場合、維持できる残りの年数は下記の通りと言われています。

 

石油50年

石炭150年

天然ガス50年

ウラン100年

タイムリミットはもう目の前です。

 

なにより、わたしはこれらの天然資源を少しでも地球に残したいと思っています。

なぜなら太陽と地球が生みだした奇跡としか思えない貴重なものだからです。

石油は2.5億年、石炭は3億年、ウランはなんと20億年もの年月をかけてできたもの。

途方もない長い時間をかけて宇宙がつくりだしたこのような奇跡の産物を、たかが電氣のために100年かそこらで使いきってしまうなんて、あまりにも残酷に感じるのです。

 

以前、わたしが勤めていた会社の先輩が、ココロに響くことを言いました。

それは、「地球は子どもたちからの借りものだ」と。

わたしたち大人は、次世代を担う子どもたちから地球を借りていま生きています。

そして、いつか必ず返すときがやってきます。

貸したものが壊されたり、汚されたり、傷つけられたり、一部がなくなって返ってきたらイヤですよね。

逆に、人さまから何かを貸してもらったら、汚したり傷つけたりしないように慎重に扱いますよね。

残念ながらいまの地球はボロボロな状態。

汚してしまった大人の責任として、少しでも地球が回復して癒された状態で、次世代にお返ししたいとわたしは思っています。

 

現在の天然資源に依存した電氣を買って使っていては、地球を傷め続ける一方です。

石油や石炭は枯渇し、ウランもなくなり、逆に二酸化炭素や放射性廃棄物などは増えてしまう…

でも、電氣はわたしたちの生活を支えてくれるありがたいエネルギー。

わたしは、電氣を使わないようにしましょうと言っているのではないんです。

あくまで、電氣のつくり方と使い方を見直して変えてみませんかと提案しているんです。

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