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先週1月18日に、久しぶりにまとまった雪が降りました。横浜では今年初めての雪です。道路も電車も止まって交通機関が乱れたので、困った人も多かったのではないでしょうか?わが家の太陽光パネルにも雪が積もり、発電がほぼストップ。

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この日の発電量は約500wでした。これだけ雪でパネルが遮断されても、微量ながら発電するところがスゴイと思います。バッテリーの電力はほぼ満タンでしたし、天気予報では翌日は晴れだったので、遠慮することなくエアコンを使い、加えて電氣ストーブまでも身体の近くに置いて、一日を過ごしたのでした♪

この雪が降った前日、都内である講演会が開かれました。それは、『奇跡のリンゴ』で有名な木村秋則さんと、『アナスタシア』を監修されている岩砂晶子さんが、これからの地球においてあるべき農業などの在り方についてお話されたものです。

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このオフグリッド生活を始めたころ、なぜか色々な人に「アナスタシアの本から影響を受けましたか?」と聞かれたので、きになって昨年2月に一巻を読んでみたところ、あまりに感銘を受けてそのまま二巻から四巻までいっきに読んだのでした。
内容としては、シベリアのタイガの山奥で現代文明と関わりをもたずに生きている美しい女性アナスタシアが、叡智とも呼べる言葉で、地球と人間が調和して生きていくための解決方法やあるべき生き方について話しているものです。これから社会を平和にしていくには、やはり自給自足が鍵を握っていることがよくわかるものでもあります。
わたしはこのご本のおかげで人生観が変わり、生きることに対して魂の底から情熱がわき、地球への愛がとても深まりました。ぜひみなさんも一度読まれてみてください!

この『アナスタシア』4巻では、本の最後の監修者あとがきで、岩砂さんは下記の言葉で想いを綴られています。

おカネに対する依存が減れば、違う人生になる

……必要最低限の電気などは、現在の技術を駆使すれば十分各家庭でまかなえるでしょう。各家庭が自身の土地を管理するのですから、環境や景観も美しく、生態系も豊かになり、そこには持続可能な自然と文化、つまりパーマカルチャーが営まれるのです。毎日十分な時間を家族や友人と過ごし、教育や文化が育まれる人生を享受できるのです。……

まさしくわが家のことではないですか!いつかお会いしてみたいと思っていたのでした。
岩砂さんのご講演では、〝優先順位〟を変えることで、よい社会になっていくとおっしゃっていました。例えば、安さを優先して化学合成洗剤を使うことで、川や海が汚れていきます。ちょっと高くても、自然に還るオーガニックな洗剤を使うようにするとか。
同じようなことを木村秋則さんもご講演でおっしゃっていました。ブランド品に10万円をかけることには高いと思わないのに、無農薬・無化学肥料で自然にも人間にも優しく育てた自然栽培のお米10kgに1万円を払うことには高いと思う。こういうおカネに対する価値観から抜けていかないといけないと。
おカネを中心にした世界で生きようとすると、損得でものごとを見てしまい、安かろう悪かろうが通用してしまう社会が成立してしまいます。地球が汚れてもいいからちょっとでも安い洗剤を買うこと、土壌が汚染されてもいいからちょっとでも安いお米やお野菜を買うこと、これらは大量生産大量消費を煽る政治家や大企業を応援することであり、地球はどんどん虐げられていきます。

岩砂さんが、面白いデータを見せてくれました。それは、女性が男性に求める結婚条件のデータでした。その三位を占めていたのが、「安定した収入であること」。つまり、伴侶すらもおカネとして見てしまっているということです。女性のこのような意識は、男性を企業戦士に変身させて、男性は家族を養うためだけに働き続けることになってしまうと。これが、もし自然に寄り添った自給自足的生活であれば、おカネに100%依存していた部分が減るので、もっと違う人生になる可能性があると。
「この会場の女性のみなさん、どうか男性を解放してあげてください。女性のこういった意識が変われば、社会は変わっていくんです。」とおっしゃっていたのが印象的でした。たしかに日本の現在の年間自殺者の数は3万人で、大半が男性であり、その理由は経済的なものが多いというデータが物語っているように思います。

都会生まれ都会育ちのわたしたち夫婦は、おカネさえあればなんでも手に入る、幸せになると思って成長した人間です。実際、結婚当初のわたしは、夫に出世を求めていました。でも、あの311の震災の日に、おカネはあっても停電で電氣が得られず、食糧も買い占められてしまって手に入れられなかったことを経験して、おカネさえあれば生きていけるという考え方は危険だと考えるようになりました。そして、生きて帰ってきてくれるだけでありがたいと思うようになったので、それからは出世なんて全くきにならなくなってしまいました。

でも、もし今日急に夫が「会社辞めるわ」と言いだしたら、家のローンのことを心配する自分の姿が目に浮かびます(笑)やっぱりわたしも現代社会のおカネにグリッドされていますし、貨幣経済中心のこの世の中では、おカネゼロで生きていくのはなかなか難しいように思います。
しかしながら、電氣やお野菜など自給できるものを増やしていくと、おカネに頼らない生き方の幅が広がるのは事実です。それは、わが家が実証済みです。このようなライフスタイルが増えていくことで、社会は少しずつ変わっていき、男性の方々は重荷から解放されていくのかもしれません。男性のみなさん、女性たちにオフグリッドな生き方をぜひすすめてみてください!

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