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話題のスポットやエンタメに本誌記者が“おでかけ”し、その魅力を紹介するこの企画。今回は、初来日の『叫び』を生で見てきました!

 

■「ムンク展-共鳴する魂の叫び」(東京都美術館にて’19年1月20日まで開催中)

 

口をゼロの形に開いて耳に両手を当てるあのポーズといえば……そう、ムンクの『叫び』です。その『叫び』を含め、近代絵画の巨匠、エドヴァルド・ムンクの約60年の画業を約100点で振り返る大回顧展が現在開催されています。

 

今回の目玉はもちろん初来日となる『叫び』(1910年?)なのですが、なんと『叫び』は版画以外に〔1〕クレヨン、〔2〕テンペラ(顔料と卵黄を混ぜ合わせた絵の具)+クレヨン、〔3〕パステル、〔4〕テンペラ+油彩で描かれた4つがあるそうで、この〔4〕は、最期までムンクが自分の手元に置いていたお気に入りのものだったそう。

 

生の『叫び』は思ったよりもサイズが小さかったのですが、本やネット上でしか目にしたことがなかったので本物を見られて感激!

 

ムンクは生涯独身でしたが、情熱的な恋愛をしていたようで『接吻』という作品ではムンクのそういった部分を垣間見ることができます。対象をデフォルメした暗い色調の抽象画のイメージが強かったものの、ノルウェーの自然を描き始めた40代半ば以降の作品は、色彩豊かかつ明るい雰囲気で目を奪われました。

 

ムンクってこういう絵も描いていたんだ! という発見の連続でまさに大回顧展。『叫び』の印象が強かっただけに、さまざまな作品を見ることで多角的にムンクを知ることができ、大収穫のひとときでした!

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