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家の中で楽しめるエンタメや流行を本誌記者が体験する“おこもりエンタメ”のコーナー。今回紹介するのは、’08年のリーマンショック以降、ウォール街の裕福な金融マンから大金を騙し取り、’13年に摘発されたストリッパーたちの詐欺事件を基にした『ハスラーズ』です。

 

■『ハスラーズ』7月2日までアマゾンプライムビデオほかにて先行デジタル配信中。レンタル1,300円。※Blu-ray&DVDは7月3日発売。発売・販売元/株式会社ハピネット

 

おもな登場人物は祖母の介護のためにストリップクラブで働き始めたデスティニーと、そこでカリスマストリッパーとして人気を誇るラモーナです。2人は固い友情で結ばれ、リーマンショック後も最強のタッグを組み、男性たちを手玉に取っていくのでした。しかし、そんな生活も長くは続かず……。

 

見どころといえばやはり、ラモーナを演じるジェニファー・ロペスの圧倒的存在感です。冒頭で圧巻のポールダンスショーを披露。ここでぐっと引き込まれてしまいました。貧困層に近いストリッパーが持てるものを武器にし、仲間と手を組み生き延びていく姿は、大胆不敵でとても魅力的。

 

しかし、アカデミー賞助演女優賞ノミネート確実とまで言われていたにもかかわらず、落選してしまいます。そのニュースの衝撃は、SNS上でジェニファー・ロペス再評価ムーブメントが盛り上がるほどでした。

 

本作をはじめ、今年の2月に公開された『スキャンダル』などは、いずれも女性たちが悪状況のなか、連帯し現状を打破していく様子を描いています。女性の連帯(シスターフッド)を描く作品が一過性のもので終わらないことを期待しています。

 

「女性自身」2020年6月16日号 掲載

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