常夏の国・フィリピン。この地に、昨年の六本木襲撃事件の首謀者・見立真一容疑者(33)はいる。昨年9月に六本木のクラブ「フラワー」で起きた飲食店経営者の藤本亮介さん(当時31)撲殺事件にかかわった疑いで逮捕された容疑者は18人。残るは“首謀者”とされる見立容疑者だけとなった。

事件直後の99日に中国経由でフィリピンに入国した見立容疑者は、5日後には韓国へ出国。そして112日にインドネシアからフィリピンに再入国したのち、出国した形跡はない。

「当初、捜査当局はフィリピンへの逃亡を、場当たり的なものだと考えていました。しかし、一度フィリピンに渡った見立容疑者が、第三国に出国後にわざわざフィリピンに戻ったということは、なにかここに留まるだけの特別な理由があると考えられます。つまり、フィリピンに長期間の逃亡生活に耐えられるだけの備えがあった可能性が否定できない」(全国紙記者)

一部報道で、見立容疑者は偽造したパスポートを使ってフィリピンに入国したと伝えられたが、それは誤っている。その証拠に、本誌は現地で見立容疑者が再入国したときに使用したとされるパスポートのコピーを入手した。パスポートの取得は’09年。また、本誌が新たに入手した出入国記録によると、じつは見立容疑者は’07年にもフィリピンを訪れている。

「関東連合のOBで、少年時代から互いのことをよく知るAという男とセブ島を訪れたそうです。現地で活躍する日本人の俳優と一緒だったという話もあります」(在フィリピン日本人)

このAは”正業”で成功した人物。さらにAは事件以前にもフィリピンへの訪問歴が頻繁にあり、「事件直後にAもフィリピンに行っていて、見立の潜伏生活の手伝いをしている」という関東連合OBの証言もある。見立容疑者はフィリピンに明るいAが”片腕”にいたから、この地を選んだのではないか。

「海外のホテルなどの資産を所有していて、金は潤沢に持っているはず」と前出の関東連合OBは言う。見立容疑者は逃亡先でも資金には困ってはいないとみられる。その情報が確かであれば、このまま長期間の潜伏が可能になる。逮捕はできるのか?

「見立容疑者が最後にフィリピンに入ったのは11月。襲撃に関与したとされる石元太一容疑者はすでに逮捕されていました。犯人グループたちの海外逃亡はすでに明らかになっていたわけですから、この時点で国際手配をしていれば、見立容疑者がフィリピンに再入国した際に、確実にフィリピンの警察当局に逮捕されていたはずなのです。これは警察の重大な判断ミスです」(前出・全国紙記者)

(週刊FLASH 2月12日号)