「5年連続で特殊詐欺の被害額が増加しており、’14年の被害額は559.4億円と過去最高を記録しました。特に65歳以上の高齢者が被害の79%を占めています」

 

そう語るのは、あらゆる種類の詐欺に絡む消費者問題を多く扱う紀藤正樹弁護士。詐欺の手口は日々、進化しているそう。今、自分の身を守る凶悪詐欺対策7カ条を教えてもらった。

 

【1】「うまい話には裏がある」「タダより高いものはない」と心得ておく

「うまい話がそう簡単に舞い込むはずがないんです。懸賞の申し込みやプレゼントの応募には十分注意しましょう」

 

【2】家族と頻繁にコミュニケーションを取り、孤独にならないようにする

 

【3】友人や近所の人など、何かあったら相談できる話しやすい人を作っておく

 

【4】高齢の両親とは、特に報告・連絡・相談を密にする

「高齢者にリフォームを持ちかけ、不当に高額な工事費用を請求する『リフォーム詐欺』が増加しています。遠方に住む親からそのような話をされたら、詳細を聞き、不審な点がある場合は代理で問い合わせ、未然に被害を防ぎましょう」

 

【5】「詐欺には絶対引っかからない」「自分は大丈夫だ」と思わないようにする

 

【6】高齢者の家の電話機を振り込め詐欺対応型の電話に替える

「最近では、自動で通話を録音してくれたり、電話帳に登録されていない番号からの着信には『振り込め詐欺対策モードになっています。この通話を録音します』とアナウンスしてくれる電話機があるんです。親が高齢の方にはオススメです」

 

【7】「『レターパック、宅急便で現金送れ』、宝くじやロト6などの『当せん番号教えます』はすべて詐欺」だと知っておく

 

紀藤弁護士は言う。「いつまでも自分が物事を正しく判断できると思わないことが大切」。

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