今では、オシャレな若者向けのものから余生を楽しむ高齢者向けのものまで、需要別・世代別に、さまざまな形態のものが登場しているシェアハウス。住み方が多様になるなか、昔ながらの”共同生活”をしている人たちもいる。

 

東京・大久保にある築40年以上の5LDKのアパートを借り、暮らしているのはアラサーの男女6人。家賃は月17万円で、部屋の広さによって賃料をわずかに上下させているというが、一人約3万円で都心に住むことが可能だというから驚きだ。

 

「以前は秋葉原にある家賃11万円の2LDKを借りて、共同生活をしていました。基本的には高校時代の同級生やその友人たちで住み始め、ここに越してもう4年くらいになります。そのときどきで友人の紹介で入居する人もいて、以前はエストニア人が3カ月くらい住んでいたこともありました(笑)。長年の友人ということもあり、今まで大きなトラブルなどもありません」

 

そう話すのは住人でライターの作道恭子さん(30)。ここでは基本的にルールはない。ただ一つだけ徹底しているルールは”人の酒は飲まない”ということ。これは「疲れて家に帰ってきたときに自分の飲むお酒がなかったら、嫌だから」という理由だそう。不満もなく楽しく暮らしているが、1つ懸念があると作道さんはいう。

 

「みんな30歳前後なのですが、全員独身。この家に住むまで彼氏や彼女がいても、ここに住むようになると別れる傾向があるんです。いつでも人がいて、寂しくないからなのかな?彼女とケンカしたとき『まずはこの家から出て!』と詰め寄られた友人もいます(笑)」

 

そういわれても出て行けないところに、共同生活の持つ魅力が隠されているのかもしれない。

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