「形がいびつだったりキズがあるような規格外の野菜は、市場に出荷できません。でも味や品質にはまったく問題ない。どうせ捨ててしまうなら、それを誰かにあげたらいいんじゃないか、と思って始めたんです」

 

そう話すのは、野菜のプレゼントサイト「タダヤサイドットコム」代表の高橋栄治さん。高橋さんの出身地・埼玉県本庄市には、農家を営む家が多く、子供のころから規格外の野菜が行くあてもなく山積みになっているものをもったいないと思っていたという。

 

「スーパーに並んでいるものより、おいしいことも多いんです。もらった人は喜ぶし、農家のPRにもつながると思いました」

 

同サイトでは、高橋さんの地元である埼玉県北部と群馬県の農家の野菜を中心にプレゼントを行っている。プレゼントの更新は毎週月曜日で、旬の野菜を掲載。応募者の中から、抽選で10〜20人を選び、当選者には、農家から直接、新鮮な野菜が送られる。これまでプレゼントされた野菜は、ねぎ、トマト、にんじん、里芋などさまざまだ。

 

「応募が殺到するのは、フルーツです。以前、甘味の強さが特徴のいちご『やよいひめ』を掲載したときは、1万人ほどの応募がありました。キャベツや大根など一般的な野菜なら応募数は2千人ほどで、一気に倍率は下がります」

 

それでも、まだまだ高倍率に思えるが……。すると高橋さんが「『女性自身』にだけ」と、当選のコツを教えてくれた!

 

「応募の際、任意でコメント欄に入力してもらうのですが、そこに、なぜその野菜が欲しいのか、熱意を書いてもらうと当選しやすくなりますよ。なぜなら、当選者を選ぶのは農家の方。やはり味を知ってもらった後、リピーターとして野菜を購入してくれそうな人に、送ってあげたいですからね」

 

ちなみに、プレゼントはもちろん0円だが、送料は当選者負担。産直の新鮮野菜を味わいたい人は、ぜひ応募を!

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