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男性24.2%、女性14.9%−−昨年の「厚生労働白書」で発表された生涯未婚率(50歳の時点で一度も結婚したことのない人の割合)である。年々上昇しているとはいえ、たとえば1965年の国勢調査での生涯未婚率が男性1.5%、女性2.5%だったことを考えれば、なんという増加だろう。同白書では20年後は、男性29.0%、女性19.2%と予測する。

 

「私のシミュレーションによれば、この傾向が進むと、現在アラフォーの女性が10年後に結婚できている確率は、1%にも達しないんです」

 

こう話すのは、アサンテサナ株式会社代表で〈仲人・婚活倶楽部〉運営、「日本仲人協会」に加盟する仲人士の村上れ以子さん(50)だ。聞き慣れない肩書だが、NPO法人全国結婚相談業教育センターが優良な仲人を認定する資格である。

 

それにしても、空前の晩婚化、非婚化時代である。もちろん結婚するかしないかは本人の自由だが、同白書によれば、18歳から35歳の未婚者で「いずれ結婚するつもり」と答えた人は男女とも9割弱と高い(’00年のデータ)。しかし、未婚の理由として大多数が挙げるのが「適当な相手にめぐり合わないから」−−。

 

そんな状況で登場したのが、ご存じ「婚活」という言葉である。いまや結婚相談所業界も百花繚乱、なかには成婚率50%をうたう業者もあるが、村上さんは語る。

 

「一部業者の成婚率というのは、退会した人数を分母にしているんです。たとえば会員さんが100人いて10人退会したとき、成婚によるものが5人だとすると、成婚率50%ということになるのです」

 

成婚率を全会員数を基に計算したとき、業界の平均は3〜5%といわれている。村上さんが加盟している日本仲人協会でも平均13%だ。

 

そんななか、村上さんの仲人としての成婚率は30%と、驚異的な実績を誇る。約1,300人の仲人士が加盟する日本仲人協会において東日本第1位。全国的には京都の仲人に次ぐ2位だが、お見合い文化が比較的根づいている関西に比べ、「自然な出会い」にこだわる関東でこの実績は、彼女の飛び抜けた優秀さを物語っている。まさに“結婚難民”の請負人。スーパー仲人士と呼ばれるゆえんだ。

 

見知らぬ男女の、出会いと結婚への導き−−そこにはどんな手腕があるのだろう。

 

「昔ながらの強引な仲人さんというのは、やはりいるんです。『女はほれられているうちが花よ。決めちゃえ』と押し切るような。でも、自分が腹をくくって決めなければ、幸せな結婚には結びつかないです。自分に合う人が見つかるまでルーティン的にお見合いしていただく。プロ野球のイチロー選手だって全盛期でも打率は4割です。あれだけの選手でもそうなのだから、婚活も、練習も必要だし、数を撃たなければだめ。そうして実際に動いていただくために、成婚率を上げるためのデータや根拠を示していくのが、私のやり方なんですね」

 

データを駆使して成果を上げる−−どこかスポーツの世界に似てはいないだろうか。それもそのはず、村上さんの前職はスポーツ記者なのだ。17年間、千人以上の選手や関係者を取材、記事を書いてきたのである。それにしても、なぜ仲人という仕事を始めたのだろう。

 

「それが、自分でもよくわからないんです(笑)。何をすべきか考えていたら、自然と目の前に現れたというか。縁って、そんなものですよね」

 

日本の結婚率をもっと上げるため、現在、入会しやすいプランやシステムも考えているという村上さん。婚活市場で戦う女性たちに、こうエールを贈る。

 

「婚活は時間との勝負です。時がたつほど、男性も女性も市場価値が落ちていく。ですから始めるなら、少なくとも明日よりも若い“いま”がいちばんいいときなんです」

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