「竜巻や台風の被害に遭った場合、じつは火災保険の多くで、その損失を補償してくれるんです」(ファイナンシャルプランナー・平野敦之さん)

9月2日には千葉と埼玉を、その2日後には三重と栃木を襲った竜巻の被害は甚大だった。では、火災保険は被害をどこまで補償してくれるのか。

 

「一般的な火災保険では、掛け金を抑えるために、一定額以下の被害には保険金が出ない(免責)ものが多いんです。免責額は20万円のものが多く、19万9千円の被害では、保険金は1円も支払われません。まずは、ご自分の火災保険の免責額の確認をお勧めします」(平野さん)

 

では、3年前に15万円で買ったハイビジョンテレビが竜巻で水浸しになったら、保険金はいくら出るの?

「最近は、新たに買い直すのに必要な価格(再調達価額)で計算されるので、15万円が支払われます。しかし、古いタイプの家財保険では、“時価”でしか払われず、中古扱いで数万円以下のことも……」(平野さん)

これは大きな差だ。竜巻では、自動車がひっくり返った映像もよく見るが…。

「運転中、駐車中に関わらず、自動車保険に付帯する車両保険に加入していれば、損害は補償されます。ただし、翌年以降の掛け金が高くなることがあるため、数万円の修理費で収まるひっかき傷程度の被害なら、自費で修理したほうが割安な場合もあります」

契約している保険の内容を、今のうちに確認しておこう!

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