「いまは、アベノミクス政策を受けて消費や企業のお金が動き始め、株式市場も盛り上がってきている状態です」と語るのは、経済ジャーナリストの山口義正さん。私たちのへそくりを増やすチャンスかも!? そこで今回は、10万円台の投資で始める”へそくり株”の買い方・売り方を識者に聞きました。

 

「株や会社のことがよくわからない初心者の方でも、『あのお店、ずっと行列ができているな』『あの商品売れているな』といった、主婦目線のなかに”お宝株”が潜んでいる可能性もあります」(ファイナンシャルプランナー・高山一恵さん)

 

買う前に必須なのが、会社の決算内容の確認。4月下旬ごろから、昨年度の決算とともに、今年度の業績見込みが発表される。昨年度よりも増収増益予定だと提示している会社に注目したい。だが、まず忘れていけないのが株式投資のリスク。値下がりはつきものだと前出の山口さんはいう。

 

「『5%下がったら手放す』など、損失額も決めておくといいでしょう。利益に対しても同じで、『5万円利益が出たら売る』など、自分のルールを授けることが大切です。株価はしばらく見ないうちに値上っていることもあれば、信じられないくらい値下がることもあるので、1日1回は値動きチェックを」

 

「中国の大気汚染や花粉症で、もっとマスクが売れるのでは?」など、ニュースをチェックして自分なりのテーマを持って銘柄を探すのがコツだという。また、少し早めに動くことも大事で、「麦わら帽子は冬に買え」という言葉も。さて、最後に気になる”売り時”だが、参院選少し前の5月ごろにひとつの目安がやってくる。

 

「アメリカの機関投資家は、11月ごろから株を買い始めて、5月ごろに売りに出すことが多いといわれているんです。多くの株が売りに出されると、株価が下がってしまうので、その前に一度手放すといいかもしれません」(山口さん)

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