「コロナ禍のいま、業務で気が張りつめている分、休憩室や更衣室といったバックヤードでホッとひと息ついたときこそ、危ないのかもしれません」

 

緊急事態宣言下でも国民の生活に不可欠とされ、働き続けていたスーパーの従業員が更衣室で感染したのも、緊張から解き放たれた一瞬の隙をつかれたのだろうか。

 

筋野院長は、さらに2つの対策を挙げる。

 

「ほかのもの、つまり自分のロッカーの中身以外には極力、触れないようにしてください。そして、換気をしっかりすることです。そもそも、更衣室には換気扇がないところも多いです。使っていないときにドアを開け放しておくことももちろんですが、利用側・施設側の協力を得られれば、利用中もドアを全開にして、パーテーション(仕切り)で目隠しをしたほうがいいです。ドアを開けて、扇風機やサーキュレーターなどで空気を循環させるのもいいと思います」

 

終業後の同僚や友人との談笑は、本来は何よりのリフレッシュタイム。だが、当面の更衣室では“沈黙は金”のようだ――。

 

「女性自身」2020年6月16日号 掲載

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