「これから冬になると湿度や気温も下がり、ウイルスにとって生きやすく活発化しやすくなります。研究でも、高温多湿より低温低湿の環境でウイルスの活動量が上がることは立証されています」(前出・廣瀬助教)

 

冬場の“感染爆発”を防ぐために何をすべきなのか。感染症が専門ののぞみクリニック・筋野恵介院長は皮膚から目や口などの粘膜にうつさないことが肝要だという。

 

「全体的に、少し緩んできている印象があるので、気を引き締めてしっかりこれまでどおりの対策を続ける必要があります。

 

手を洗う際も、できれば手首から肘の上あたりまで洗うほうがいいでしょう。手首と肘の間というのは、意外と触れたりしているものです。手洗いをしたら、さらにその後にアルコール消毒液をしっかり肘まで擦り込むのがいいと思います。また、消毒液はたいていどこにでも置いてありますが、小分けの消毒液を持ち歩くのも有効です」

 

廣瀬助教は、身に着けた衣服に付着したウイルスの帰宅後の処理が必要だと語る。

 

「着ている洋服、持っているバッグや荷物、そういったものにも当然ウイルスは付着し、生存しています。なので、着ていたものは自宅に帰ったら洗えるものは洗う。荷物なども消毒をできるだけするということも手洗いやうがいと同じくらい重要といえます」

 

いまだ収束の兆しが見えない新型コロナ。私たちの根気強さが何よりも重要なようだ――。

 

「女性自身」2020年10月27日号 掲載

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