ワクチンの供給不足で、各地で混乱が起きているという(写真:時事通信) 画像を見る

4月12日、65歳以上の高齢者に向けた新型コロナウイルスのワクチン接種が始まった。だが「これでコロナを予防できる!」と喜びの声が上がったのもつかの間、各自治体で予約申し込みが殺到。現場は大混乱に陥っているという。

 

「ワクチン接種にはまず、各自治体から届く『接種券』が必要です。これを受け取った後、電話やネットなどで予約。会場で予診票の記入や医師からの問診があり、そこでようやくワクチン接種という流れになっています。

 

しかし、ほとんどの人が “予約”の段階でつまずいてしまっているのです。八王子市では高齢者の約1%分しかワクチンが供給されず、受付け開始直後から電話がつながりにくい状態に。ネットでの予約も、わずか20分で終了しました。程度の差こそあれど、多くの自治体が似たような混乱状態だったといいます」(行政関係者)

 

激しい“争奪戦”になっているワクチン接種。プラチナチケットを入手するような困難さだが、一部で懸念されているのが“チェイサー”と呼ばれる人たちの存在だ。

 

チェイサーとは接種対象ではないものの、キャンセルなどで廃棄されるワクチン目当てに接種会場を訪れる人たちのこと。アメリカでは、こうした人たちが現場に殺到する様子も報じられている。

 

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