■「打ったことにしてあげることもできる」
「通常、接種後は経過観察のため15分ほど待機時間が設けられるはずですが、接種が終わると、船木容疑者からすぐに『もう帰っていいよ』と言われました」
70代女性のBさんは、接種時に船木容疑者から受けた“ありえない提案”についてこう明かす。
「ワクチンを打ちにクリニックに行くと、診察室で船木容疑者から、『打ったことにしてあげることもできるんだよ』と提案をされたんです。生理食塩水を打たれていたなんて怖くてたまりません」
残る4人も、接種後の待機時間を設けられなかったと、口をそろえて証言した。
そして、“偽装接種”の疑惑を知った6人は、接種後に体内で生成される中和抗体(IgG抗体)の値を検査することに。すると、ここでも衝撃の結果がーー。
差異を避けるため、6人ともに同じ検査会社で検査を行った。検査結果は数値で表され、IgG抗体価が30以下であれば、ワクチン接種(2回接種後)による中和抗体が生じていないことを示すとされている。
昨年8月上旬に2回目接種を完了した本誌記者が昨年12月末に抗体検査を受けたところ、172.33という結果だった。
しかし、王子北口内科クリニックで昨年8月に2回目のワクチン接種をした6人が今年1月に検査をした結果は……。
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