「終末期の高齢者を、一晩中抱きしめて…」日本初の“看取り士”が生まれるまで
記事投稿日:2025/04/13 11:00 最終更新日:2025/04/13 12:33
「私たちが目指すのは尊厳のある旅立ち。誰だった亡くなるときくらい、わがままを聞いてもらていいはずです」(撮影:前川正明)
「毎朝5時に起きて、7時までが勉強の時間です。今、日本福祉大学(通信制)の3回生なのですが、やっと大きなテストが終わりホッとしています。勉強の後で、仏壇の父や母に手を合わせて祈りの時間をもつのが、毎朝の日課です」そう柔らかにほほ笑んで語るのは、看取り士の柴田久美子さん。柴田さんは、最期のときを安らぎの中で見守り見送る“看取り士”の草分けで、その普及に尽力してきた。現在は...