■「事件はまだ入口にすぎない」池上氏の主張に元刑事たちから異論が続々
同事件をめぐっては、テレビやYouTubeなどに識者として出演する元刑事たちの解説も注目を集めている。だが、そうした元刑事たちは、報道の在り方について池上氏とは異なる視点で捉えているようだ。
池上氏の発言を取り上げたネットニュースのコメント欄では、元埼玉県警捜査一課・佐々木成三氏が《報道のあり方についてのご意見は、とても理解できます。ただ一方で、報道によって救われる人がいることも、現場を見てきた中で強く感じています》と私見をつづっている。
佐々木氏は《今は、ネット上で根拠のない憶測が広がり、それによって苦しんでいる方がいます》とし、《そうした状況の中で、警察が公表している情報や、現場取材や裏付けのある事実を伝えるメディアの役割は非常に大きいと思います。正しい情報が示されることで、過度な憶測や誤った情報の拡散を抑えることにつながるからです》と主張。
自身が関わった事件の被害者が専門家の言葉によって救われた事例を挙げ、《こうした「誰かを守る言葉」を届けられるのは、責任ある立場で発信するメディアだからこそできることだと感じています》とコメントしていた。
また、自身のYouTubeチャンネルでさまざまな事件を解説している元警視庁捜査一課・佐藤誠氏も、池上氏の主張に異論を呈している。
佐藤氏は21日深夜に更新したXで、池上氏の発言を取り上げたニュース記事を引用。《は?この事件はまだ入口にすぎない》と切り出し、《「死体遺棄=事件の終わり」ではない。今回の本丸は、殺害の経緯、動機、事前兆候、防げたか?。これは供述だけでは確定しないだろ》と問題提起した。
続けて《「認めた=真実確定」ではない》とし、報道が止まることによる弊害を次のように提示。
《◯警察→捜査の甘さが検証されない ◯行政→福祉の見逃しが問われない ◯社会→構造問題が見えない ◯責任の所在がぼやける ◯まだ殺人の中身が未解明 ◯再発防止の材料が出ていない ◯社会構造の検証がされてない》
その上で、《勝手なことばかりほざくオールドメディアだな。辺野古事故はなぜやらない?不思議なオールドメディアだ》と苦言を呈していた。
