■杜撰な安全管理が露呈も…会見最後に部活顧問が語ったバス会社への“苦言”
会見では真っ先に自身の判断を責めた寺尾氏だったが、バス手配に関する契約管理や安全確認における実態も新たに判明した。前出の全国紙社会部記者は言う。
「高校と蒲原鉄道とのやりとりは口頭だったといい、事前の正式な見積書や契約書の取り交わしは行われていませんでした。さらに、国が事業者に交付を義務付けている運送引受書を高校が受領していなかったことも判明。
事故現場にはバス会社が運転手に渡したと見られるメモ書きが見つかっており、人数や行き先が記されていたといいます。このほか、蒲原鉄道の担当者から運転手に手渡されたとされる、3万3000円の手当が入った封筒も見つかっていたそうです。
また寺尾氏からは、過去に蒲原鉄道から発行された請求書には2パターンあったとの説明がありました。ひとつは『貸し切りバス』、もうひとつは『レンタカー代・人件費』と項目に記されていたそうです。しかし寺尾氏は総額を確認するのみで、支払い担当者に渡していたというのです。
そのほか、寺尾氏は事故当日にバスのナンバープレート及び運転手の所属を確認していませんでした。白ナンバーのバスを使って有償で運送することは“白バス行為”と呼ばれ、道路運送法に抵触する可能性があります。しかし寺尾氏は、これまでの遠征でもバスが緑ナンバーか白ナンバーかを気にかけていなかったといいます」
そんな寺尾氏は、会見の最後で蒲原鉄道に対する率直な思いを問われ、「急遽の遠征、練習試合だったりとかで、結構、金子さんには融通をきいてもらったというような思いでおりまして。だからこそ信頼していましたし、わがままを言わせてもらったところもあるんですよね」と感謝。
続けて「レンタカー、社員ではない運転手ということが今回、こういう事故に繋がってしまったのは非常に残念ですし、私としてはちゃんと社員さんが運転してくれるものだという風に思って」と述べ、「もしかすると金子さん的には、“少しでも安く済ませた方が寺尾が喜ぶんじゃないか”とか、そういう風に思った可能性もありますし。そういったところでは、感情が非常に複雑ではあります」と語っていた。
前出の社会部記者は言う。
「北越高校で10年以上勤務する寺尾氏の赴任当時から、すでに高校と蒲原鉄道との取引はあったといいます。バス会社との慣習を見直すことなく、部活側に安全管理を“丸投げ”していた高校側の責任は重大でしょう。ただ、顧問である寺尾氏の監督責任も問われていますが、そもそもナンバープレートや運転手の所属などの確認を怠っています。いまも高校と蒲原鉄道の主張は食い違ったままで、事故の全容は解明されていません。そうしたなか、寺尾氏の“同乗しなかった判断は誤り”“社員ではない運転手は残念”などとの発言は、蒲原鉄道に問題点を正しく認識していないように映ります」
実際、会見に出席した寺尾氏の弁明に、違和感を抱いた人も少なくないようだ。ネットニュースのコメント欄では、“被害者アピール”と厳しい声が相次いでいる。
《問題のすり替えがひどい。問題は同乗ではなく、どうして安全が確認できない車を使ったのかといこと》
《同乗しなかった事を悔いるのではなく、蒲原鉄道に対してどんな発注の仕方をしたのか(今迄してきたのか)が聞きたいのです。 もしも蒲原鉄道の言っている事が本当だったとしたら、学校側は大きな嘘をついたことになります。大事な生徒が命を落としているのですから、その事を重く受け止め正直に話し、何が問題だったのか、どうしたら防ぐことが出来たのかと言う事を誠心誠意語ってもらいたいです》
《乗っていたらっていう発言が意味不明。乗っていたらあたかも事故は防げたみたいなことを言ってるけど、そんなわけないでしょ。謝罪のつもりなのか知らないけど、逆に亡くなった方にも怪我をした方にも失礼。聞いていて不快極まりない。 そんなことより学校側とバス会社側、どちらの主張が正しいのかを明確にして、同じようなことやや繰り返さないように対策を立てることを第一に考えて欲しい》(すべて原文ママ)
画像ページ >【写真あり】「笑ってる?」ヘラヘラ会見が批判浴びた蒲原鉄道の営業担当者(他3枚)
