吉岡秀隆も打ち上げにはかけつけていた。
「打ち上げには200人以上が参加していたんじゃないでしょうか。歩くと人と肩がぶつかるぐらいの混雑ぶりで『さすが大作』との声が聞こえてきました」(映画関係者)
2月9日、都内のレストランで映画『海賊とよばれた男』の打ち上げが行われた。原作は百田尚樹(59)の同名小説で、主演は岡田准一(35)。出光興産創業者をモデルにしたといわれる主人公・国岡鐵造が、戦後日本で石油事業にまい進していく物語だ。
打ち上げ会場は開始時刻の午後7時前から、人でごった返していた。そんななか、店の前に一台の車が。降りて来たのは、黒いキャップをかぶった岡田だった。
「岡田さんや吉岡秀隆さん(45)、小林薫さん(64)などの主要キャストに加え、原作者の百田さんも来ていました。岡田さんの妻を演じる綾瀬はるかさん(30)は仕事の都合で来ていませんでしたが、そのぶん岡田さんが盛り上げていました」(事務所関係者)
12月公開予定にもかかわらず、早くも「今年の賞を総なめにする」と噂されているというこの作品。撮影は4カ月にも及び、岡田もスタッフとかなり打ち解けていたようだ。
「プロデューサーが乾杯のため登壇すると、V6の『本気がいっぱい』が流れたんです。こんな演出始めてなので会場はざわつきましたが、V6の曲とわかるとノリノリで歌っている人もいました。映画にかける本気度を伝えたかったみたいですが、岡田くんは苦笑していましたね(笑)。途中に百田さんからの挨拶もあって、『僕はこの小説を3カ月で書き上げました。なのに、撮影で4カ月もかけるなんて!』と笑っていました」(テレビ局関係者)
そんな超大作だけあって、ビンゴゲームの商品もかなりの大盤振る舞いだったという。
「なぜか映画に出演していない“三浦友和賞”というのがありました。制作会社のスタッフが三浦さんとお会いした際に打ち上げの話をしたところ、その場で景品代5万円を渡してくれたそうです。また岡田くんの景品は、なんと高級リゾートホテル宿泊券30万円分! これにはスタッフも大喜びでした」(前出・テレビ局関係者)
主人公の国岡鐵造は、国岡商店の従業員を家族のように包み込む豪快な人物。そんな役柄のまま、岡田も「本気がいっぱい」で支えたスタッフへ感謝のプレゼントを贈ったのだ。
「岡田さんは挨拶の際に『店主が来たぞー!』と言いながら、役になりきって登壇。そして『今のご時世、長期間の撮影ができる日本映画はごくごく限られています。そんななか今回、4カ月間も撮影できたのは本当に幸せでした。スタッフのみなさんの団結力が、安心感を与えてくれました。みんなで作ったこの作品で、日本の映画を変えていきましょう!』と力強く宣言していましたね」(前出・映画関係者)
大発奮のスピーチを受けて、会場は大いに盛り上がっていたという。どうやらいちばん「本気がいっぱい」だったのは、“店主”の岡田だったようだ――。