覚せい剤取締法違反罪で起訴された高相祐一被告(41)の初公判が21日、東京地裁で行われた。高相被告は「自宅に覚醒剤を置いておくと、自分がいない間に法子が隠れて使用すると思った。彼女は使用量を知らない。たくさん使うと危険なので……」と、妻・酒井被告の常習性を伺わせる証言を口にした。また、覚せい剤を使用した場所について、公園トイレとしていたのを自宅マンションに改め「法子が逮捕される前で、妻が覚せい剤を使用していることを隠そうと思った」と、妻の女優としての体裁を守ろうとしたと強調。酒井被告の逮捕前、最初の弁護人だった榊枝真一弁護士に嘘の供述をしたことを打ち明けたという。すると「失踪中だからまずい。そのまま通して下さい」と、嘘をつき通すように指示されたと話した。同弁護士は、当初は高相、酒井両被告の弁護を担当していた。今後については、小学4年生の長男(10)との3人で出直したいとの文面の手紙が、酒井被告から届いたことを明かし「僕もそう思う」と述べた。判決は来月12日に言い渡される予定だったが、同27日に延期。地裁によると、高相被告が奄美大島で拾ったとされる覚せい剤などの落とし主を確認する作業に時間がかかるためという。ウソ供述をつき通すよう指示されたと証言された元弁護士側は22日「事実ではありません」と完全に否定した。(撮影:小山伸正)