9日、都内で、映画『ロック わんこの島』の完成報告会見が行われた。報告会見には、俳優の佐藤隆太(31)、女優の麻生久美子(32)、らが出席した。同作は、2000年8月に起きた三宅島の大噴火で飼い主と離れ離れになり、後に奇跡的な再会を果たして三宅島の復興のシンボルにもなった犬の、実話に基づく物語となっている。民宿を営む一家の主を演じた佐藤は「静かに前を向いて進んでいる家族が描かれている。少しでも(被災者の)力になれれば」と東日本大震災の被災者へ向けて、エールを送った。役に関しては「子どもと正面から向き合う父親役は初めての経験でした」と自身の役柄を振り返った。主人公の妻を演じた麻生は、「家族の絆と三宅島への愛にあふれた素晴らしい作品になっていると思います。何気ないシーンでも温かい空気間に包まれていて、私にとってこうなりたいという理想の形でした。家族がいるだけでいろんなことを頑張れる、いてくれるだけで力になる。大切な存在だと思います」と自身の考える家族に関して語った。また、1歳7カ月の長女がいる佐藤は「改めて家族といる時間を大切にしたいと思った」と語った。(撮影:柴田悟)

関連カテゴリー: