感動のドラマが繰り広げられてきたロンドン五輪もあとわずか。『スポーツニッポン』紙の五輪特派員チームとしてロンドンに滞在した記者が、本誌に取材秘話を明かしてくれた。
男子200メートルバタフライで3位になり、前回の北京五輪に続いて銅メダルを獲得した松田丈志(28)。
「北京五輪後、彼は不動産賃貸の会社と契約をしたんですが、1年後、会社が業績不振になり、契約を打ち切られてしまった。”浪人生活”を余儀なくされた彼は、年間1千万近くかかる活動費を確保するため、約600社に支援を求める手紙を送り、企業回りもしたんですが、色よい返事はもらえなかった。そこで真剣に引退を考えたそうです。
そんな彼に救いの手を差し伸べたのが、現在所属する『コスモス薬品』。こうしてロンドンへの道が開けたわけです」(柳田記者)
2つ目の銅メダルまでの道のりは、平坦ではなかった。

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