湘南の海風に自慢の長髪をなびかせ、荒ぶる波を乗りこなす。彼の名はピノッキオ(アイリッシュセッター・4歳・オス)。犬のサーフィン大会3連覇中の猛者である。

ピノが波を愛し始めたのは、生後4ヵ月のころ。飼い主でサーファーの塚原和浩さん(48)は、当時をこう振りかえる。

「子犬のころから近所の海で、一緒に泳ぐのが楽しみでした。10ヵ月のころ、俺の友達のボードに乗せてみたら、えらく気に入ってくれてね。1ヵ月くらいで、乗りこなすようになったんです」

あまりにも上手に乗るので、’09年の全国サーフィン大会『マーボーロイヤルカップ』の”アニマルクラス”に出場させてみると、初出場ながら並みいる巧者を退けて3位に入賞。翌年からは3連覇中で、向かうところ敵なしだ。

毎週末、塚原さんが「ピノ、波乗り行くか?」と声をかけると「待ってました!」と言わんばかりに大興奮。海についたらピノ専用のラッシュを着用し、ゴムで滑り止めをしたピノ専用ボードで出陣。塚原さんが手を離すと、ピノは一匹で華麗に波に乗っていく。

湘南の海はこの週末も、ピノ色に染まることだろう。