9月2日、東京・目黒区の会社社長(45)の自宅で三男・重田滉史くん(5)が意識不明の重体で見つかった。彼はビニールひもで縛られたうえ、ゴミ袋をかぶせられていた。逮捕されたのは、母親の史都容疑者(41)。3日後、滉史くんは呼吸不全のため息を引き取った。

重田家は両親と祖母、中学生の長男(13)と小学生の二男(9)、三男の滉史くん、保育園児の長女(3)の7人暮らし。閑静な住宅街にある、約1億2000万円の物件だという。

「事件当日、滉史くんの異変に気づいた父親が3階から2階へ下りてきてすぐ、母を『何をやっているんだ!』と一喝したそうです。急いでゴミ袋をはずしましたが、すでに彼はぐったりしていました。」(警察関係者)

母は取調べに対して「後片付けをしなかったので腹が立ったんです。言うことをきかないのでやりました。息子を殺すつもりはありませんでした」と供述している。

近所の住民は言う。「あの家からは、小さい子供の泣き声や叫び声がときどき聞こえてきました。『お母さん、ごめんなさい、許して』って、夜中に叫んでいたり。ずいぶん厳しいお母さんだな、と思っていました。お母さんは道ですれ違ってもうつむいたままで、目線を合わせようともしてくれませんでした。なんだか陰気な感じでしたね。容姿は、すごく疲れた黒木瞳さんという感じです」

長男と二男は家の前でキャッチボールをやったりする活発な兄弟だったというが。捜査が進むにつれ、驚くべき事実が判明した。

「兄のひとりが『母親に(犯行の)手伝いをさせられた』と話したのです。滉史くんの手足を縛り、ゴミ袋を密封するために粘着テープを貼る作業は、母と兄で行われたのでしょう」(前出・警察関係者)

弟のせっかんを兄に手伝わせる――。史都容疑者は「育児に疲れた」とも供述しているが、その凶行はもはや母としての愛をみじんも感じさせないものだった。

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