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「今、見渡せば姉妹で活躍する人に注目が集まっています。なぜ母娘、親友ではなく姉妹なのでしょうか。姉妹は同じ親を共有しますので、親からの影響や価値観、家の苦労など子供時代の記憶も共有します。ただ、これまでの姉妹は結婚して他家に嫁いだ後、配偶者の家の人になることで、姉妹もそれぞれの人生にわかれていました」

 

こう話すのは、精神科医の香山リカさん。しかし、女性の晩婚化・未婚化が増え、結婚しても実家との濃密な結びつきが消えない、『実家力』が強い時代になった現代、「現実的にも心理的な意味においても姉妹の結びつきが一生続くのです」と香山さんは語る。

 

「大人気ドラマ『あさが来た』、映画『アナと雪の女王』の姉妹ともダブルヒロインです。人間には誰しも二面性があります。姉が明るく、妹は陰があるなどの凸凹を、姉妹が補い合うことで、総合的な魅力をそれぞれ一人ひとりに、見る側が投影できるのかもしれません」

 

そんな互いを補い合い助け合うユニットである姉妹関係には、次の4つのパターンがあると香山さんは言う。

 

【切磋琢磨タイプ】姉妹例:上野まな&樹里姉妹、西内ひろ&まりや姉妹、大儀見優季&永里亜紗乃姉妹(女子サッカー)

性格や環境や価値観が違っても、それぞれの違いを認め合いながら応援し合う。また意見が食い違っても、励まし合い競うこともありながら、鏡のように刺激を与え合い成長していくタイプ。相手の奮闘する姿に勇気をもらい負けてはいられないと努力を怠らない。

 

【親友タイプ】姉妹例:広瀬アリス&すず姉妹、森泉&星姉妹、水原希子&佑果姉妹

お互いのことが大好きで、一緒に遊んだりショッピングや旅に出たりと友達以上に仲よく親友のような存在として多くの時間をともに過ごすタイプ。友達には言えない悩みも話し合い、人生の相談もしやすい間柄。結婚後も頻繁に連絡を取り合い互いに支え合う。

 

【協力分担タイプ】姉妹例:眞子さま&佳子さま姉妹、藤井萩花&夏恋姉妹、平愛梨&祐奈姉妹

同じ世界にいても違う世界でも、同志として存在し、1つの目標や夢に向けて、また共有する問題の解決に向けて、ともに手を取り合いながら人生を歩んでいくタイプ。姉妹のキャラクターの違いもそれぞれ自然に補い合いながら1+1=3以上の力を発揮できる。

 

【ライバル超えタイプ】姉妹例:浅田舞&真央姉妹、本田真凛&望結姉妹、音花ゆり&相武紗季姉妹

同じ世界に身を置き、闘う相手となったときには血を分けた姉妹の関係を超えてライバル同士になり競い合い向上するタイプ。勝負の世界では結果が顕著に出るシビアさを経験するが、それを乗り越えた後に互いを尊重できれば最強のユニットになれる。

 

「介護問題など家族の問題が身につまされる、女性が生きづらい時代です。かつてライバルだったとしても、嫁いだとしても、友人や夫にわからない家の問題を、実家の記憶を共有する姉妹だからこそ理解し、手を携えて補い合い問題を乗り越えていけるのです。それが今、求められている姉妹力ではないでしょうか」(香山さん)