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「お子さん方のお見舞いですか? お見えになっていません。“あの騒動”以来、松方とお子さん方は行き来をずっと絶っていますからね」.

そう語るのは、元女優・山本万里子(43)。脳腫瘍の疑いで入院した松方弘樹(73)を、泊まり込みで看病しているのが、この山本なのだ。松方と息子・仁科克基(33)と娘・仁美(31)は、この十数年“絶縁状態”にあるが、その原因になったのが、松方と山本の不倫だった。

 

「’98年秋に、妻だった仁科亜季子(62)が女性週刊誌に、2人の不倫交際と、松方と離婚する決意したことを告白したのです。その後、仁科亜季子が克基の親権を、そして松方が仁美の親権を持つことになりました。しかしたった数カ月で、仁美も京都の松方の自宅を飛び出し、母親のもとへ引っ越してしまいました。仁美にとって、不倫で家庭を壊した父の存在は許せないものだったのでしょう」(芸能関係者)

 

当時26歳だった山本は、本誌のインタビューにこう答えた。

 

《(仁科亜季子さんには)申し訳ないことをしました。ご迷惑をかけました。でも妻子ある人と承知していても魅かれていく気持ちや、相手の家族に対する罪悪感は、きっと仁科さんなら理解していただけると思います》

 

実は仁科が松方と交際をスタートさせたとき、松方には妻がいたのだ。その取材から17年後の2月26日、本誌記者は山本を再び独占インタビューした。

 

「彼がどこに入院しているか、それに病状などは、私の口からお話しすることはできないのです。私は例の騒動(※仁科亜季子による不倫告発)以来、マスコミアレルギーになって、スポーツ紙やワイドショーなどはいっさい読んでいないんです。だから松方の状態が、どう報じられているのか知らなくて、どの報道が正しくて、どの報道が間違っているかなども判断できないです」

 

山本にとって17年前の不倫報道はトラウマになっていたようだ。不倫騒動当時、山本は松方との関係を続けるかどうかも迷っていると語っていたが、交際は続き、いまは東京都内の松方の自宅マンションでいっしょに暮らしている。17年前は50代だった松方も、古希を越えている。だがいまだに2人は未入籍だという。

 

「そうですね、確かに私たちは入籍も挙式もしていません。いっしょに暮らすようになって、すでに十数年になります。長年喜びも悲しみも分かち合い、夫婦としての実感も十分にあります。私もいろいろと仕事を持っていますし、松方には最後まで俳優人生を貫いてほしいと思っています。たとえ入籍しなくても、私は妻として、ずっと松方を支えていくつもりです」

 

これからも年老いていく松方を支えていく、そんな覚悟が彼女の言葉からは感じられた。言葉を選びながら慎重に話していた山本だが、一瞬顔に笑顔が戻った。

 

「実は今日、病室で彼が私に言ったんです。『おい、ビーフカツサンドを買ってこい』って。だから元気を取り戻しているんですよ。あっ、これ以上話したら、松方に怒られちゃいますね」

 

17年の2人の歩みが、山本に妻としての自信を与えているようだった。

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