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「どうでもいいですよ」を枕ことばに無表情で毒を吐くのが定番ネタのだいたひかるさん(41)が、20日発売の本誌で、乳がんで右乳房全摘したことを語った。

 

だいたさんは38歳のとき、アートディレクターとして活躍する小泉貴之さん(39)と再婚。妊活を重視して仕事をセーブしていたため、最近ではテレビで見かける機会も少なくなっていた。そんな中、’16年の初めに乳がん検診で乳がんが発覚する。

 

「右胸にしこりがあるって言われて触ってみたら、ある。まったく気づかなかったことにビックリでした。その後のエコー検査でしこりが27ミリだって聞いて、でかくない?って思いました。組織検査に進むと言われて怖くなって……」

 

夫の小泉さんは、だいたさんの不安を打ち消すように、差し押さえ並みに家中に「大丈夫」と書いた張り紙をしたという。それはどこまでも熱い性格の小泉さんからの、無限大の愛だった。しかし、検査の結果は……。

 

「乳がんのステージIIA。リンパに転移しているかどうかは手術してみないとわからない。部分切除だと3分の1残せるけどリスクがどうのこうのって。ホルモン受容体陽性ってタイプだからホルモン療法が期待できるとか、お経みたいで……。よくわからないから、聞き方変なんですけど、『オススメはなんですか?』って聞いたんですよ。シェフのオススメは? みたいに(笑)。そしたら全摘って言われました。手術説明の後すぐにおっぱい再建の説明もされて、え? そんな同時に話す? って、またビックリでした。ドラマと違う!って(笑)」

 

リスクは最小限にということで、右乳房を全摘出することに夫婦で決めた。入院前日、「最後のおっぱいを撮ろう」と夫婦で撮影会を行った。撮っているうちに、なぜか小泉さんまで裸に……。だいたさんはその時のことをこう語る。

 

「日記には私、笑いすぎて顔面が肉球みたいだって書いてますね」

 

乳がんの手術は切除範囲によっては日帰りもできるほどに技術が進んでいる。だいたさんの場合は2月25日の手術前日に入院し、経過しだいでは1週間程度で退院できるというものだったが、術後、リンパに転移していたことが判明。

 

夫の小泉さんは、当時を「リンパに転移していてステージIIB。脇の下も切除し、腫瘍は周りの組織と一緒に45ミリの塊を取り出していて、大きな手術でした。すぐに抗がん剤やって、1週間後にはもう大丈夫だよってスピーディに解決してあげたい。でもそれは無理なことだし、明るい今日にする! しか頭になかったですね」と振り返る。

 

その後、3月3日に退院。4月11日から抗がん剤治療を開始し、10月に終了。現在はホルモン治療中で1日1錠、薬を飲んでいるという。「がんを経験したからには人に伝えたいことがあります。がんを怖がって過ごすより、なるべく病気を忘れて笑って過ごすということ。これに尽きます」と語るだいたさんだが、再発や転移の不安がよぎることもあるそう。

 

そんなとき、小泉さんは「虫歯のようなもの。できたら取ればいい、虫歯になったらどうしようって心配しても仕方ないよ。万が一、再発したとしても、悪いところを取って、いつものひかるちゃんになればいい」と話しているという。

 

「再発・転移が心配なら検査するしかないですし。生き物は死亡率100%。余命200年なんて人、いませんからね。がんに振り回されていないで、乳がんあるあるネタを作ってみようかなと思うくらい(笑)」

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