アーティストによるパフォーマンスを中心に、さまざまな角度から音楽を楽しむことができる音楽番組。’10年代までは数が減少していたが、昨年4月から『with MUSIC』(日本テレビ系)や『ミュージックジェネレーション』(フジテレビ)が始まり、『CDTVライブ!ライブ!』(TBS系)も放送時間を2時間に拡大。このところ、また復活の兆しを見せている。
そんな音楽番組の中でも特に視聴者からの支持を得られているのは、どの番組だろうか?そこで本誌は「好きな音楽番組は?」をテーマにアンケートを行った。
まず第3位は『CDTV ライブ!ライブ!』だった。ランキング番組『CDTV』から派生した『CDTV ライブ!ライブ!』は「アーティスト自身が作り上げるステージをまるごと生中継する」をコンセプトに制作されている音楽番組。コンセプト通り、アーティストの生パフォーマンスをほぼフルコーラスで楽しむことができるという点が一番の魅力だ。
話題のアーティストが続々と出演する『CDTV ライブ!ライブ!』。アンケートでは《色んなアーティストが出演するから》《出演アーティストが豊富》といった声が寄せられた。また《話題のアーティストの歌をライブっぽい感じで観れる》《ライブをしっかり放送するからです》《演出にライブ感があるところ》《観客も含めたライブ感が良い》との声が上がり、“ライブ感”を重視している点が視聴者に愛される理由のようだ。
3月には番組主催のフェス「CDTV LIVE LIVE THANKS FES」も開催される。ファンが多い番組だけに、大盛り上がりとなりそうだ。
続いて、第2位は『SONGS』(NHK)。俳優の大泉洋(51)が番組責任者をつとめる同番組は毎週1組のゲストアーティストが招かれ、大泉がトークを繰り広げながらゲストの歴史やエピソードを深掘り。さらにクオリティの高いサウンドと映像で、ゲストのパフォーマンスを堪能することもできる音楽番組だ。
これまで桑田佳祐(68)やDREAMS COME TRUEなど、さまざまな豪華ゲストを迎えてきた『SONGS』。アンケートでは《特集されている歌手について、エピソードなども含め、深く紹介してくれるから》《一人に絞りトークもあり音楽もあるので》《特集している歌手が自分の好きな歌手であれば、CMもなく、じっくりとその歌を聞かせてもらえるから》といった声が。
また’18年5月から番組の“顔”を務めている大泉について、《大泉洋がいい》《洋ちゃんが最高》《司会者とゲストとのトークが面白い》といった声も寄せられた。
大泉について’22年5月、『SONGS』の制作統括である篠原伸介チーフプロデューサーは「MANTANWEB」で、トーク前の打ち合わせでも台本を熟読した上でいろいろな質問を投げかけてくるといい、「アーティストを描くにあたって、そこが気になりますかって感じで、すごく本質をついてらっしゃる」「撮れ高は台本を超えてくる」と感心していた。番組人気の要因の一つである大泉のトークも、今後さらに要チェックだ。
そして、第1位は『ミュージックステーション』(テレビ朝日)だ。’86年10月にスタートした同番組は、現在放送39年目というご長寿番組。番組では司会を務めるタモリ(79)と出演アーティストらのトークや、アーティストによる生パフォーマンスを楽しむことができる。
『ミュージックステーション』についてアンケートでは、長寿番組ゆえに《昔から見慣れた番組で親近感がある》という声が。また《生放送でアーティストの歌を他のアーティストが 聴いているところ》と番組独自の演出も高評価の要因のようだ。
そして何より司会のタモリの人気が高く、《MCがタモリさんだから》《タモリさんの司会進行が面白い》《タモリとの掛け合いがいいので》《ずっと昔から見ていて、司会の方とのかけあいがほっこりして、楽しめます》といった声が多数寄せられた。
‘21年10月、『ミュージックステーション』での司会によって「同一司会者による生放送音楽番組の最長放送」としてギネス世界記録に認定されたタモリ。これからも視聴者を楽しませてほしい。
