1日を振り返って一番よかったことを思い出すと、幸せな気持ちになれる
Q:初めにお会いしたとき感じたんですけど、石野田さんは日々の生活で、一生懸命幸せ探しをされていたじゃないですか。最近見つけた幸せはありますか?
けっこうありますよ。今日1日、一番良かったことを振り返ったりするんですけど、わりと近所のおじちゃんとの会話とかが多いですね。たとえば、家から駅までの道で交通整理をしているおじちゃんがいて、よく顔を合わせるので「いってきま~す!」みたいな会話をするんです。ぜんぜん名前も知らないのに、都会で「いってきます」って言えるいのはいいなあって思っていて。自分の故郷とか実家の近所の人との挨拶は当然なんですけど、都会に住んでいると隣の部屋に住んでいる人さえも挨拶をしない、そういうなかで気軽に挨拶ができる人がいるっていうのは、自分の中でうきうきしていることだったり、会える日はハッピーな気持ちになったりするんですよね。
Q:1日を振り返って一番うれしかったことを考える。それは毎日やられているんですか?
毎日、寝る前にやってますよ(笑)。昔、中学生のころやっていたんですよね。今日何があったのか振り返って、あの人に救われたな、とか。あの花がすごくキレイだった、自分の心が落ち着いたなあっていうのを考えるんです。
Q:それは小、中学校時代、いじめられていた時期にそうされていたんですか?
そうですね。いじめられて、だけどせめて生きる希望みたいなもの、自分が救われるみたいなものを探したいなっていうのがあってやっていましたね。ただ最近、そういうことやっていたことさえも忘れていて、それがつい最近、テレビを見ていたら、ある作家さんが、「今日1日の天使を決める」といったお話をされているのを見て、あt!そういえば、自分も昔やっていたのを思い出して、そういうことをやるのもいいなって思ったんですね。1日がわ~っと過ぎていって、忘れてしまって何も残らないんじゃつまらないじゃないですか。たとえば今日、自分がこけてしまったときに声をかけてくれた人の優しさを感じたとか、そういうことを思い返すだけで気持ちがハッピーになる。今日いちばんの天使はあの人!ってね。1日の最後がよかったぁ~っていう気持ちで終われるなんて素敵ですよ、ぜひ習慣にしてください(笑)。
Q:自分が今日一番の天使になるってこともありますよね。
そうなれたらうれしいですよね。ちょっとした気遣いで誰かがハッピーになるっていうのはうれしいことです。これもじっさいあったことなんですけど、大きい荷物を持ちながら自転車に乗ろうとしているおじちゃんに、「大丈夫ですか?」って一言声をかけただけだったんですけど、「さっきはありがとうね~」って言われたその一言がうれしくて、逆に自分が幸せになりました。もし、そのとき声をかけなかったら、一生会話するこもなかっただろう、と思うと、「ありがとう」って言葉がすごくうれしかった。ちょっとした気遣いや、ちょっとだけ勇気をだして声をかけるだけでも、なんか世界が変るなっていうふうに思いましたね。習慣づけていくと、声をかけることも抵抗なくというかすんなりかけられると思うんですよね。電車の席を譲るにしても、ふだんからどうぞ!って譲っていれば、「もし、けっこうです」なんて言われたら恥ずかしいなぁとか考えないと思うです。親切している姿を見たら、場も和むだろうし、その場にいた人たちの心もあったかくなると思うんですね。
※石野田奈津代のインタビューは毎日更新中(インタビューの続きは明日)