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芸能スキャンダル、停滞する経済、横暴な政治……。一年を表す漢字は「金」だったものの、’16年の日本は、明るいニュースばかりではなかった。そんな日本を叱咤激励するのは、寄る年波をものともしない“最強のご長寿”たちだ。80歳、90歳を超えても“バリキャリ”道を突き進む彼女たちの、身をもって経験したからこその主張とは−−。

 

「若い人たちと音楽イベントで一緒になると『抗うつ剤を飲んでいる』とか『うつで苦しい』という人によく出会います。手をケガしたら、ばんそうこうを貼るのは子どもでも知っていること。でも、心が疲れていることに日本人は無頓着すぎるんです」

 

76歳からDJスクールに通い、現在は音楽イベントで引っ張りだこのDJ SUMIROCK(スミロック)こと岩室純子さん(81)。クラブでのあでやかな姿が“夜の顔”ならば“昼の顔”は、東京・高田馬場の老舗中華料理店「餃子荘ムロ」の2代目店主だ。

 

「ジャズメンをやめた父が始めた餃子店は創業60年以上。ずっと私は厨房に立ち続けています。最近は、クタクタになることも多いのですが、クラブに行くと心が軽くなるんです。DJは、私にとって心のケアのひとつですよ」

 

うつ、過労死……心の疲れからくる事件は後を絶たない。そんな世の中を生きる日本人に、彼女はこう主張する。

 

「将来の不安や寂しさを抱えたままだと、心が壊れていきます。そんなときこそ視野を広げることが大事。私はDJという新しいことを始め、別の顔をもちました。そうすることで違う角度から人生を見つめ直せるんです。仕事でもなんでも、思い詰める前に新しいことを始めましょう」

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